最後の宝石
エイヴァさんの覚醒には何が必要なんだろう…
「コンコンコン」カチャ
「マーサさん!また、ここにいたんですか?」
「すみませんハーパーさんすぐに戻ります!」
ハーパーさんは、鬼のように忙しい私を、お爺ちゃんが心配して紹介してくれた、新しい事務員さんだ!
元ステチュで子育てが一段落したところで声を掛けられたらしい
流石、ステチュの中でもモデルで活躍した経歴の持ち主
スラッとした美人だ!
「書庫で調べ物するのも良いんですが優先順位を考えて動いてくださいね!」
「はい、すみません」
めちゃくちゃ仕事が出来る
でも、ちょっと怖い…
私はエイヴァさんの覚醒に必要なものに何かヒントはないかと
歴代学園長の日記を読み漁っていた
今では書庫は私の部屋のようになっていた…
ソファベッドを持ち込んでから
おかしくなっていったのよね…
書庫は本が焼けないように
小さな窓しかないので外から
遮断されている感じがして集中出来た
なので事務室より長い時間を過ごしていた…
エイヴァさんのオーラは
申し分無かった、いつ覚醒しても不思議はないと感じていた
でも、見えそうで見えない
何か別のオーラがある感じはしていた…
「お爺ちゃんは、エイヴァさんのオーラどんな風に感じてた?」
「そうじゃな今はあまり見えなくなってきてしまってるのじゃが…一つの色ではないような気がしていたのじゃよ」
確かに、私もそう感じる事があった、でもそれはエイヴァさんが最初パール・ルームへの進級を考えていたからだと思っていた…
なので、色が混在していたのかなと…
でも、もう迷いなくサンストーン・ルームで過ごしているのを見ると違う理由に思えて来ていた…
はぁ〜とりあえず、今度エイヴァさんとゆっくり話をしてみよう…ミーサの魂を感じる練習をしてから…
学園内に作るグッズショップ建設についても、いろいろしないといけないことは山積みだけれど…




