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ピアテンプル星と魔法

レッドドール星の大騒動から

逃げるようにして宇宙船に乗ってしまった…


宇宙船に乗るのは初めてなので

物凄く緊張するだろうなと思っていたけれど…

思いもよらずできた移動時間が、こちらの世界に来てからのいろいろな事を思い出す時間になっていた…


前世では1人の事が多くて寂しく思うこともあったけれど


こちらの世界ではステチュ達という可愛い子供達が沢山できて、賑やかでとっても楽しく幸せな日々…ずっとこの幸せを守って行けたら…

などと考えていたら船港に着いていた


船港で『絵本道 最愛』は熱烈な歓迎を受ていた

そして、沢山の大人に囲まれながら会場へ向かうようだった…


その様子を見届けて私は教会へ

行くことにした

歩いて行けるだろうか…


ピアテンプル星は歴史を感じさせる建物の数々と美しい自然とが融合した何となく懐かしい感じのする惑星だった…

気持ちのいい風を受けながら

教会へ向かった…


お爺ちゃんに教えてもらった教会は海の見える丘に建っていた

白いドアを開けると、暖かいオーラをまとった神父様が立っていた…


「ほぅ…鑑定の魔法が使えるようですね…」

「え?鑑定の…」

「あぁすみません私はここの神父をやっておりますモリーと申します」

「こんにちわ!私はマーサと言います祖父の紹介で」

「はい、お手紙頂いております」

「魔法や魔方陣の事を聞きたいとか」

「はい、そうなんです」

「先ほど申した通りマーサさんはすでに魔法が使えているようです」


オーラが見えるというのは鑑定の魔法の一種らしい

お爺ちゃんもオーラが見えているようだったから遺伝とかなのだろうか

でも私は本当のマーサさんでは

ないし…


「マーサさんに見せたいものがあるです」

「見せたいものですか?」

「これです」

「手紙ですか…」

「この手紙は私の義理の娘から受け取ったものです」


「義理の娘さん」

「私の息子は親バカなのを引いても優秀な息子でした…しかし、ある時美しい女性と恋に落ちここを出ていってしまいました」


「あの〜どうしてそんな話を」

「あなたの魂はマーサさんの魂とは違う色がします」

「え?」

「双子が生まれると教えてくれたんです手紙で」

「名前はマーサとミーサにしますと…」

「ミーサ…私の名前…」


暖かい風が私を包むように吹いて目の前を沢山の花びらが舞ったように見えた

私の本当の名前…

私の頭と魂に鐘が響くようだった


そして神父様は私の父方のお爺ちゃんだということを理解した…



















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