2人の赤髪
3年生の卒業講演が近づき実行委員会の活動も始まった
「先輩よろしくお願いします」
「エマちゃ〜ん、先輩じゃなくお姉様と呼んでよ〜」
「だって同じルビーの襲名を目指してるのにお姉さまは変ですよ〜!」
"…イヤイヤあなたが襲名できてないんだから私は絶対無理でしょう!でもライバルと思ってくれてるのね(^^)"
「まぁいいや先輩ってのも悪くないしねっ♪」
「先輩!私達は何をすれば良いですか?」
「はい!私達の担当はズバリ!
イザベラさんの護衛です!」
「え~と…イザベラさん?」
「え?まさかイザベラさん知らないの?アメジストルームで1番襲名に近いと言われてる方だよ!」
イザベラさんは子悪魔的な魅力で多くの男性カラットを持つ
色気のフェロモンが駄々もれの生徒で特に演技を得意としていた…
しかし、その魅力ゆえに、ストーカー紛いのカラットが多く講演などの不特定多数が出入りできる期間などはトラブルが起こることが多かった…
そのせいもあり、このところイザベラさんは心を病み始めていた…
先日もお爺ちゃんに学園を辞めステチュになる夢も諦めようかと相談にきていた…
「エマちゃんは知らないかも知れないけどイザベラさんはスッゴク演技が上手なのよ!」
「おぉ、そうなんですか?」
「あなたも演技苦手なんでしょ!」
「もって事は先輩も…(笑)」
「そうよ!何か文句ある?」
「いや全然ないです!」
「なので護衛をしつつ演技が上手くなるための何かを盗むわよ!」
「何かって何ですか?」
「何かは何かよ色気とかいろいろ…ん〜とにかく何でも盗むわよ!」
「あ、はい!わっかりました〜」
「エイエイオー!!!」
「エイエイオー!!!」
「何してんやろ!あの赤髪コンビ(笑)」
「エイヴァちゃん聞いてる?」
「はい?はい!」
「私達の担当は迷子のお世話だから…笑わしてなんぼよ!」
「お笑いは?」
「もちろん大好きです」
「じゃ期待してるよ!」
卒業講演は3年生全員が出演する講演で…
シアター講演と同等の講演を目指して作り上げていく…
この中で一曲だけ新入生の紹介もかねて1年生もパファーマンスする
『絵本道 最愛』襲名依頼ジェムストウン学園への注目がかつてないほどになっていた…
その影響もあり惑星営の密着取材が入る事になったのだ…
もちろん私の提案で




