知ろうとする事
「なんじゃまたここにいたんじゃな」
「お爺ちゃんが書庫のドアからひょっこり顔を出した」
「うん、いろいろ調べないとね…才能をしっかりと見つけてあげないと…ところで、どうしたの?」
「『絵本道 最愛』にピアテンプル星で開催の全星トップ会議でのオープニング歌唱依頼じゃ」
「サ、サミットだよねそれ!!!」
ダイヤモンド襲名後…ビックリするような依頼が連日、舞い込むようになっていた…
全宇宙ツアーの話もすでに出始めている…
とても嬉しい事なのだが、学園の生徒とレディステチュとの両立は過酷で体調が心配だった…
「マーサさん!こんばんわ」
「最愛さん!!」
私の心配をよそにMyステチュは
より一層美しくオーラは研ぎ澄まされ清廉の光を放っていた!
「ま、眩しい!!」
「ん?どうしました?」
「いえ…だ、大丈夫よ!今日はどうしたの?」
「はい、いろいろ授業の遅れとかがあって…先生方と相談を」
「そうだったんだ!元気?体調は?」
「はい!元気です!毎日いろんな方々に会えて本当に楽しいですし幸せです」
ま、眩しい…
「ところでキャロルさん覚醒されたんですね!本当に良かったです」
キャロルさんの覚醒については生徒達の間で激震が走った
なんと言っても卒業後の襲名になるからだ襲名制度が導入されて依頼初めての事だったので…
私は一つの仮説を出した水晶の一種であるシトリンとアメジストは地下の大水晶によって覚醒が促されるのではないかと…
だとすると…ここ数年、シトリンとアメジストの襲名が極端に少なかったのは…
お爺ちゃんはキャロルさん程の才能あるシトリンルームの生徒はここ数年いなかったことは確かだとは言っていたが…どうなんだろうか…
とにかく…もっともっと私は知らないといけない…
この世界の事、学園の事、ステチュの事…




