シスター制度
「今日は皆に3年生の卒業講演のお手伝いをしてもらう実行委員会に入ってもらう生徒について説明します」
ざわざわ、ザワザワ…
「もしかしてお姉様制度の…」
「シスターの…」
「えーだれ?だれ?」
毎年、2月に3年生の卒業講演がおこなわれる3年間の集大成でもあり、どこのシアターの所属になるかなど試験的要素もあるので3年生にとっては大変、大切な講演となる
「シスター制度じゃと」
「やっぱり歴史と伝統は語り継いでいかないと!と思うんだよね、なので先輩、後輩のペアを作るの!シスター制度みたいな感じで」
「先輩?後輩?なんじゃそれは」
やはりこの世界は前世とは同じようで違っていて、前世と言うより今回のは日本なんだけど…
先輩、後輩という概念がなかった…
でも私にとっては、このシスター制度は各学年の繋がりを持つ良いきっかけになるので、是非とも導入したい制度だった…
そして現在…この制度自体が生徒達の憧れとなっていた
「今回の学期末試験や実技テストなどいろいろな要素を見て上位の生徒から2年生の各ルームの実行委員に選んでもらい…実行委員会に入ってもらう、なので今日から、益々気を引き締めて頑張って下さい」
「はい!」
「はい!」
「はい!」
水晶の前でシスターになって欲しい1年生へ2年生から制服のスカーフが渡される…
そのシーンは美しくまるで
プロポーズのようだとも言われている…
一生の親友になるシスターが多い事もあってリトルマリッジとも呼ばれている…




