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あなたが夢見た世界

その日、この世界から砲弾の音が消えた…

そして、しばしの静けさの後、もう一度あの歌声がこの世界を包み込んだ

優しくて暖かい聖女の祈りが…


「賢者様が夢見た世界を私は見せることが出来ましたか?」

「ええ、もちろん、ありがとう…ありがとうダイヤちゃん(最愛さん)永遠のMyステチュ」

瞼の裏に季節外れに咲き誇った桃と桜の花吹雪が映った気がした


聖女の選択を受け入れた私の計画は美しい清流のように穏やかに流れていった

完璧に聖女の祈りをコントロールした最愛さんの歌声は少しずつ全ての人の心に影響を与えた

善良な者には祝福を、邪悪な者には退行を


ブラックホワイトレディの剣の舞いは全ての計画を遂行する上で無意味な犠牲が出ないよう邪魔する者を全て眠らせた


そして秘密裏に赤子に戻った人々を保護していった

当然その中には悪名高い独裁者達も、含まれていた


ただ一つ小さな痛みを伴ったのは懸念されていたあのドアを使う為だった


「本当に良いのですか?」

「もちろん私の瞳たった二つで全ての戦争が終るのならば全く惜しくはないのよ」


私の瞳を使って扉の力を最大限に引き出す事が出来ると分かった時、私はまったく躊躇なくこの瞳を差し出すことを選んだ

なぜなら、私の愛した沢山の美しい瞳達が私の代わりに私の夢見た世界を見てくれるのだから






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