理想の世界
レッドドール星に転移してから、よく思う事があった
それは、元の世界(地球)で魔法が使えたならば、全世界の戦争を終わらせる事が出来るんじゃないかと…
いや終わらせたいと…
「ミーサさんがツアーに同行されて学園から離れるにつれ扉の魔素が弱くなっていったんです…」
「え!」
「仕組み的には完璧なんですが繋がりが途絶える感覚というか………………………あの〜」
「あ!ごめんなさい聞いてます」
学園からの要請で急ぎ戻った私は、研究部門の生徒達から扉開発の説明を受けていた
扉はこれから計画されている、世界平和を祈るツアーには無くてはならない魔道具だった
全てを秘密裏に進めなくては意味はない、と言うより失敗に終わってしまう
私の力が全て失われようとも扉に魔素を定着させるのは、必須であり急務となった
「皆〜今日は来てくれて本当にありがとう!!」
「スッゴク楽しかったよ〜」
「次は世界ツアーで合えると良いね~」
「それまで、幸せをキープしててね〜」
47都道府県ツアーが終わりを迎える頃、この国のトップ達と最後の密会が行われた
世界平和を祈るツアーという名の"癒しの戦争"を興すため
理想の世界を創るため




