エラールピアノ
"エラールピアノ"
各国の国賓をもてなすための館に置かれた美しい花模様のピアノ
「なので、そのピアノを最愛さんが演奏すればきっと!!」
「尾之上さん落ち着いて!演奏すればと言うけどそんな簡単にできるものなの?」
「はい、定期的に演奏会も開催されているようなので、大丈夫だと思います」
まぁ…この国の1番偉い人に頼めば必ず実現はするだろう
それが聖女誕生に関わるかも?となれば、なおさら…
「次はこの大会に出てください!」
「ブレイキン?また違うジャンルじゃないですか!」
「ふふふ、そうです!」
「ジュリア先輩!許してください!また練習〜練習〜大変だよ〜ブーブー」
「ブーブー言わない!何だかんだ全部優勝してるし!よっ大会荒らし!」
ミサマサコンビ改めて『ブラホワレディー』は全世界のダンス大会で片っ端から優勝をかっさらっていた!
ダンス部主将の遠山ジュリアさんは早々に2人の才能が尋常ではないことを認めプロデューサーのような役割を始めていた
「大変だけど飛行機に乗っていろんな国に行くのは、とっても楽しいです」
「宇宙船と違って、あっという間に着いちゃうしね!ジャンボ機って凄い最高!」
2人の快挙は全世界に広まり始めていた
そんな中、ある国での剣舞大会が、ずっと引っ掛かっていたが、スルーしていた総理大臣の言葉の意味を、知るきっかけとなる
「やっぱり…勇者様って絵琉さんと愛李夜さんの事だよね」
「私達もいろんな事がありすぎて先送りにしてましたが」
「多分、私達の事でしょうね〜」
「この剣舞大会に2人が出場したら何か分かるのではないですか?」
「う~ん」
"剣舞大会(剣の舞)出場者求む"
のポスターの前で私達は総理大臣が言っていた…
異世界から来たことを思い出させる
2人に対する呼び名に向き合うタイミングが近いことを感じていた




