学園の名を知る人
"世界平和を祈るツアー"
どんどんと話が進んでいますが…
いろいろ意思確認てありましたっけ?
「賢者様!賢者様!どうなさったんですか?」
「あ!尾之上さんそれで何でしたっけ?」
「ですから学園長から密命を受けてやってきた訳です!」
「み…密命…?」
「賢者様に我が学園の陰の学園長になって頂きたいんです!」
「ん?んん?え?」
「賢者様は学園の名を知る人だとか」
「学園の名?」
「あちらの世界の名をもって学園の名とすると…父いや学園長が」
「まさか…ジェムストウン学園…」
「あぁ!!それが名ですね!素晴らしい美しい響きです!」
「え?え?え?え?」
尾之上はるかさんは、現学園長様のお孫さんらしく学園の実権を私に渡す?役割を密命として担うことになっていると瞳を輝かせて話した
「陰の学園長???ちょちょちょっと待ってよ!」
「賢者様!賽は投げられたのです!(ニヤリ)」
尾之上さんのキラキラした瞳が初めてあった頃の襲名ステチュ『奈胡上美音』(エリー)さんを思い起こさせた
どちらも度を越したお嬢様育ちで、自分の信じた道を、わがままでも突き通してしまう強さがある
これは逃げられないパターンなのか…
「でも私にはジェムストウンearthという事務所の仕事があるので…」
「あ!芸能事務所を持たれているのですね!では、すぐに学園をジェムストウンearthの経営学園としましょう!」
「と、しましょうって!!そんな簡単なことじゃないでしょう!」
「賢者様の叡知があれば、どんなことでも容易い事かと!どうか私の師となって頂きその叡知の全てを伝授して頂きたい!」
その日から毎日のように尾之上さんは私の元に通うようになっていた
そして、いつの間にかこの小さな弟子と聖女の条件探し、ジェムストウンearth、ジェムストウン学園の運営について考える日々となっていった




