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宝石のまち

「異世界ってどんな所なんだろうね〜ソフィアちゃんは行ってみたい?」

「う~ん…どうだろう…」

「子供達、楽しんでいるかな?」

「面倒ごとを起こしてないと良いけど」


ごめんなさい!面倒ごと起こってます

「ミーサさん、どうして?」

「どしてって…」

「こちらの世界の方達にも私達の歌とダンス見てもらいたいです〜」

「もらいたい!!」

「やはり何か問題がありますか?」

「ありますね〜あなた達はこちらの世界の人間じゃないから…」


SNSで3人の動画やら画像やらが、いわゆる大バズりして以来、私のアパートの前には数名のカメラ小僧みたいなのが張り付き始めていた

困った…

ここには、しばらく戻らない方が良いかな


私達は旅支度を始めた、この騒ぎが落ち着くのを待ちつつ、せっかくなので、いろいろな場所を見せてあげようと旅に出る事にした

もちろん"宝石のまち"にも行く予定だった

電車に乗って…


「わ~すごーい!!カッコいい!」

「あぁ〜凄く綺麗な山!」

「わっトンネルだ!」

初めての特急に3人は、興奮してはしゃいでいた

私はというと疲れが出てしまったのか心地よい揺れに終始ウトウトとしてしまった…


"宝石のまち"に行きたい理由にはもう一つあった

古い記憶の中に、こちらの世界でのお婆ちゃんの故郷が"宝石のまち"だと何となく聞いたような気がしていたからだ


特急電車が到着し、その街に私達は降り立った、その瞬間、桜の花びらが舞い散った気がした!確実に、ここは別の場所とは違うと感じた


そんな不思議な気分に心がザワザワしていると水晶の気配がしてきた…

すると私の水晶ブレスレットがいつもと違う光を放ち始め、その光は、渓谷の方向を指していた

私達は導かれているようだった


「わぁ〜大きな岩だね!!」

「滝だ~」

「綺麗だね!」

「マイナスイオンだわ」


私、多分ここに来たことがあるかも!

「そうなんですか?」

「あ!最愛さんは心の声が聞こえちゃうんだっけ!」

「あ!すみません、なるべく聞かないようにしているのですが、気になったりすると…」

「私は、大丈夫…でも他の人には知られないように気を付けないと…」

「はい!母からもきつく言われています」


「私らは喋んなくても気持ちが伝わって便利なんだけどね」

「2人は知っていたんだ!」

「幼馴染ですからね」

「流石に気が付きます」


そんな話をしながら、お土産屋さんやロープウェイがある観光地化された場所を歩いていると大きな水晶が祀られている祠を見つけた


学園の森の地下にある水晶にとっても似ていた

しばらく吸い込まれるように見つめていると、その水晶に、文字が浮かび上がり始めた、久しぶりにお告げのような言葉を読み取った


"愛される者よ鍵を受け取り愛した者の想いを叶えよ"


すると祠の隣にある水晶の専門店らしきお店の奥から1人の女性が涙ぐんだ表情を浮かべて現れ不思議なことを言った


「やっと来ていただけたお待ちしておりました」と…





















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