SAWとダイヤモンドの戦い
SAWの
予選がはじまった!
それは私が森の地下へ向かう数日前の事だった
ダイヤさんの正式な襲名は、まだだったが覚醒を終えていることを発表したためエントリーが許された
それ程、ジェムストウン学園での覚醒と襲名は相当な影響力が有ることを、全宇宙に知らしめた!
「ソフィア…付き添いで行ってくれるかなSAW」
「勿論、それは構いませんが、やはり行くのですか?」
「そうだね!なかなか決心は付かないのだけれど…扉をあのままにしておく訳にはいかないしね、どんな事になるのか、今後どうしていくのか考えないと…」
ダイヤさんは破竹の勢いで予選を突破していった
予想はしていたものの、ダイヤさんの実力は言うまでも無かった!
女神降臨か、聖女の再来か、魔王襲来か、と数々の2つ名が飛び交っていた
このままで行くと本当にミサマサコンビと決勝の舞台に立つ事になるかもしれない
「何か見たこと有るような…」
私はそろそろ地球からレッドドール星に戻ろうと扉を前にしていた
そして妙な既視感を感じていた
しかし、いつまでも、こちらにいるのも不安になり扉を開けて、現在の本当の居場所であるジェムストウン学園に戻ってきた
いろいろ心配していたが、どうやら、時間は進んでいないようだった!
この事は何となく予想はしていたものの実際にそうだったのでホッとした
仕組みは分からないのだが、あちらの世界とこちらの世界の時間の流れ?概念?は確実に違うのだろう
もしくはパラレルワールド的な?…
とにかく、記憶は残したまま元の世界、元の時間に戻れるようだ
これなら、ダイヤさんを連れてきて、こちらの世界を経験させてあげる事も安心してできるだろう
私はSAWの結果がどうであれ、ダイヤさんを地球へ連れていってあげようと考えるようになっていた




