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サンレイクハーフ星

その惑星は美しい山々と神秘的な五つの湖があることで有名な星だった

しかし先の戦争で元軍事国家ブラッドフラム星の補給基地として侵略された事もあり

未だ生々しい傷跡が至るところに残っていた


ソフィアはキャンアイプロミス騎士の全宇宙ツアーの付き添いの他に聖女として託された復興のお手伝いという役割も担っていた


「これが宇宙一の美しさと詠われた湖なんですか?」

「酷い状態ですね…」

「まったく人というのは、どんな怪物よりも恐ろしい存在だと言わざるを得ない」

「ほんとうに…」


「さあ!みんな始めましょう」

キャンアイプロミス騎士の7色の澄み切った美しい詩にソフィアの荘厳な祈りを乗せて捧げると湖はみるみる浄化されていった


「ソフィア様、元の美しさに戻ったとは言えないようなのですが」

「そう簡単には戻らないようですね…最後にあなた達の弓で結界を張って下さい」

「はい!」


7色の祈りを混めた矢が放物線を描き各湖を優しく包んでいった

「時がたち元に戻ることを祈りましょう」


「聖女ソフィア様よくいらっしゃって下さいました!現在、暫定的にこの星の復興の指揮を任されているシンゲルと申します」

「よろしくお願いします」

「早速、黎明五湖の浄化を行って頂けたとか、感謝致します」

「しかし、まだ完全な訳ではありません…この星の人々の祈りも必要です」


「勿論でございます!私共は昔から黎明五湖と共にあります!微力ながらあの澄んだ美しい湖を取り戻すため、みなで努力致します」

「私も再び訪れる事を約束します」


「感謝致します!しかし、この星のために尽力して頂いたのに誠に言いづらいのですが明日の講演会場となる教会の修復が終わっておらず…」


「その事は気にしないで下さい」

「そうですよ〜私達はどんな場所でも歌うのは楽しいですから〜」

「ありがとうございます!先の戦時中にもキャンアイプロミス騎士の皆様が私共の心の支えになっておりました!みなの喜ぶ顔が目に浮かびます!」


「ママ〜ほんとうにキャンアイプロミス騎士のおねいさんたちくるの?」

「そうよ!シンゲル様が言っていたでしょ!」

「パパとアリーンにも見せてあげたかったね」

「そうね…特にアリーンはステチュに物凄く憧れていたもんね」

「ボク、アリーンがいつも使っていたウチワとペンライト持って行くよ!」


サンレイクハーフ星で行われた講演は戦争で屋根が半分崩れた教会で行われた

しかし、自然の光が射し込み暖かく穏やかでどんな特殊効果の演出よりも素晴らしいと感じられた
















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