ミルキーホワイトの湖とあの日の扉
かつて、エマさんの瞳はチェリーピンク(ピンク)に変化した
その為、レッドはレッドダイヤモンドに発現した
そして現在、シュリさんの瞳はコンクパール(ピンク)に変化した
その為、ホワイトはホワイトダイヤモンドに発現したのだろう
森の地下…何度降りてきても圧倒されてしまうほど神秘的で美しくジェムストウン学園でも特に不思議な場所…
今日は大水晶がいつも以上に瞬いている気がした
水晶の言葉があったとはいえミルキーホワイトに変化した湖には改めて驚き感動した!
けれど今、私が衝撃を受けているのは、どう考えても無視できそうにない祠の後ろにある見たことの無い大きな扉だった!!
確かにあの日、例えば…例えば…ですよ異世界への扉を願ったら…と心の中であくまで心の中で思ったけれど…
まさか違うよね?
「ソフィア…あなたはマーサとミーサがステチュになりたいと言ってる事をどう思っているの?」
「お母様、なぜそのような事を聞くのですか?」
「なぜって大変な事も多いからなるべくさせたくないとか…反対とか…」
「アハハはは、そんなの無理ですよ!2人は必ずなりますよ!ステチュに…でも襲名ステチュとなるとダイヤちゃん次第ですかね」
「ダイヤちゃん次第?」
「ダイヤちゃんのお父様は原初の賢者様の末裔だとか…」
ダイヤモンドの元襲名ステチュ…ソフィア
『絵本道最愛』は何十年もの間、襲名されることが無かった現れること事態が奇跡とも言われている伝説のステチュの中のトップオブトップ!!
「けんじゃさま〜異世界ってどんなところですか?」
ドッ…ドキッ!!!
「い…異世界とわ?」
「あ!だいじょうぶですけんじゃさま、わたし、しってます」
「知ってるって?」
「異世界のそんざいです」
ダイヤちゃんは本当にいろいろな事に興味を持っている子だった…この世界いや異世界も含めてこの世の全ての真理に…
なのでステチュという一つの世界に縛られるような小さな存在にはならない、いやなれないだろう
なので、マーサとミーサの襲名の可能性は難しいと考えざるを得なかった
ダイヤモンドの覚醒はレッドダイヤモンド、ブラックダイヤモンド…そして今はホワイトダイヤモンドにも深い影響を与えることとなる
「わたしも異世界にいってみたいです」
そんな事をキラキラした瞳で話すダイヤちゃんの顔がその扉を見た時に1番に浮かんだ
私は押さえきれない衝動のまま扉に手を掛けた
カチャという小さな音がして扉が開くと懐かしさという大きな痛みと匂いが私の全身に駆け巡った!
そこは紛れもなく転移前に暮らしていた1DKの私の部屋だった…
 




