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キラキラキッズ放送局

"魂の年齢は現世の年齢と異なる"

という考え方があると転移前に偉いお坊さんが言っていたのを思い出した…


それはソフィアと出会った時と似た感情が静に寄せてくる目の前のチビ天使が、おおよそ舎児が読むはずのないような小難しい本を速読していたからだった


「みんな〜集まって〜キラキラキッズ情報局が始まるよ〜今日は動物の不思議をミサマサちゃんと一緒に教えてもらうよ〜」


「ワンちゃんてどうしてクンクンするの?」

「どして〜」

「それはねワンちゃんは、おめめがあまり良くないから匂いで沢山の事を調べてるのよ!」

「すごーい!」

「すごーい!」


ホログラム局初のレギュラー番組"キラキラキッズ情報局"が始まった!

今日は動物の事を調べるコーナーで保護施設での撮影をしているようだった


MCの瑠々子さんとミサマサコンビが生き物の専門家としての奈子実さんに話を聞いていた

ミサマサコンビも楽しそうでなによりだわ


「本当に賢者様は凄いですよ!」

ミーサの入舎から私の事を賢者様とみんなが呼ぶようになっていた


「子供達が子供達の為にいろいろな事を一緒に学んでいくなんて!何て良いアイデアでしょう!」

「うちの周りの子供達もみんなミサマサちゃんと一緒に楽しんで学んでますもん大人気ですよ!」

「それはそれは狙い通りねふふふ」


こちらの世界には子供の頃から何かを学ばせるのは貴族の方々位で庶民達にとっては子供達に何かを学ばせるということ自体、考えにも及ばない事だった

もちろん、転移前には当たり前にあった、子供番組みたいなものは、あるはずもなかった


しかし、ホログラムで放送することにより手軽に見れるので庶民達にも初めて教育と呼べる成長に役立つツールが出来たのだった


何より王都から離れていても学べる事が出来るので画期的であり爆発的な人気となって広がっていった!


「ダイヤちゃんも出てみたいホログラムに?」

「あ!けんじゃさま!こんにちわ!見てるだけでとっも楽しいです」

「ふぅ~んそうなんだ」


ダイヤちゃんは伝説のステチュでもあるエマさん『前 清之琴鳥』の愛娘で天使の羽を持つ美しい少女…

マーサ、ミーサ同様、私にはステチュの才能に満ちていると強く感じさせるオーラを持っている


しかし本人はそういった事には全くといって良いほど興味が無いようだった

ダイヤという名前をどう感じて成長して行くのだろう…





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