新たな木ノ亜七海とトップスター
「キャー七海様〜!!」
「こっち向いて!!」
「ウィンクしてー!!」
「皆〜愛してるよ〜」
今日も"桃園で一休み"近くにある"天使の覗き穴"には沢山のカラット達が普段のレディステチュの姿を見ようと集まっていた
特にブルーカラット達の熱量は抜きに出ていた!
歴代のサファイア(ブルー)の襲名ステチュの圧倒的な女性カラット人気は、まるで転移前の、あの男役トップスターのような絶対的な共通点だった!
それは勿論、新たなサファイアの襲名ステチュである木ノ亜七海も例外では無かった!むしろ歴代で1番といっても良い程だった!
その為、トラブルまではいかないが小競り合いは度々起こってしまっていた
「ふぅーどうしたもんですかね?ミーサさん…」
歴代のサファイアの親衛隊長と同じくサファイア隊長は悩んでいた…
「そうだね〜ここのところ、ちょっと酷くなってきたね〜」
「そうなんです!あの戦い以来新規が爆発的に増えて…良いことなんですがルールを守らないカラットが出てきてしまって…」
「うん、ちょっと他カラットに迷惑かけてるね〜」
苦渋の決断だが"天使の覗き穴"を塞がないとならないかな…
カラット達には申し訳ないが怪我などしたらその方が良くない事なので…
しばらくしてその噂を聞いた七海さんが私の元へ慌ててやって来た
「ミーサさん!私のカラットのせいで天使の覗き穴塞ぐかもしれないって本当ですか?」
「あぁまぁそうだね〜」
「ちょっと待ってください!私のカラット達は純粋で一生懸命な良い子達ばかりなのです!一途過ぎて周りが見えなくなってしまう所は確かにありますが…」
数日後…サファイア隊長からサファイアカラット達からの署名と嘆願書が届いた
嘆願書の内容は"私達は今後一切、天使の覗き穴に近づかないので塞がないで下さい"といったものだった…
どうやら七海さんが心を痛めていることを知ったカラット達が自ら願い出たようだ
私は、なんて健気なんだろうしっかり反省してくれたんだなと…
しかし、それでは余りにもサファイアカラット達が気の毒なので七海さんに別で専用の出入り口と通路を用意し、そこを通る姿をブルーカラットに見れるようにした
後にそこに向かう道は誰しも乙女の表情になっているので"乙女ロード"と言われるようになった
サファイアの襲名ステチュ沼は新たな道を作ってしまうと語り継がれるようになった
そして、カラット達のもっと近くにステチュ達を感じたいという想いを受けとるため握手会の開催を発表した




