7色の美しい弓と矢
7人同時覚醒は全宇宙の知る事となった…
好意的に受け受け止める惑星は多くは無かった…
只のステチュの卵が覚醒した
という訳では無いことを隠すことは出来ていなかった
むしろ私は抑止力になればと意図的にリークした所もある
「お母様…前線への召集令状が届きました!」
「ついに届きましたか!」
この膠着状況をどうにか打破したいとどちらの勢力も必死になっていた頃決断を迫られる事になった…
通常、森の地下へ行くのは襲名講演の朝なのだが…
先に行くことを選択せざるを得なくなった…
"母の元へ行け"と水晶も急かしていたので何かある事は確かだと感じていた…
そして祠の水晶の言葉に…
宝石加工の講義を増設した事を偶然では無かった!導かれていたんだと感じていた…
「宝石加工・研磨講義ですと」
「そう技術ルームに新設したいの!こちらの世界の宝石のデザインて何かつまんない、みんな一緒なんだよね!宝石ってカットの技術で何倍も美しくなるんだよね」
「流石、お母様!良く分かりませんがお母様が言うのだから間違いないと思うので是非に進めてください」
私はピアテンプル星に旅立つ前から宝石加工の技術向上のため新たに技術ルームの講義を増やしていた
この学園の象徴ともいえる宝石を使ったジュエリーをブランド化して後世に残していきたいとずっ考えていたからだ
すると生徒達はドンドンとその技術を吸収し、しかも新しい技術の開発もしていった
特に技術ルームのトップであるエイブリーさんは加工に必要な機械や道具まで製造してしまった!
そしてルナさんの研磨の技術は今や神懸かっていた!
原石を一目見ただけで1番美しい状態を想像出来るようになっていた…
「ルナちゃん凄い!技術ルームに変更してそんなにたってないのに」
「研磨と宝石加工の技術だけならエイブリーさんを越えたかも!」
森の地下の祠の水晶の言葉を読み取り
一瞬でルナさんを思い浮かべた
"魔力を失いし月神の乙女よ鍛えた宝石を魂とし武具に与えよ"
7人は前線に向かう前に沐浴のため森の地下へ向かった
すると…いつもと全く違った現象が起こった
それぞれ7つの湖の中心だけ水が引き武器が現れた…
美しい弓と矢が…しかし、中央の窪みには宝石は埋め込まれていなかった
きっとルナさんに研磨してもらった宝石を埋め込むのだろうと頭の中で理解していた…
「ルナさん体の調子はどうですか?」
「ありがとうございますもう大丈夫です!」
ルナさんのオーラは魔力はなくなったとはいえ、新たな美しさを湛えていた…
「宝石研磨をお願いしたいんです」
「はい!もちろん良いですけど、どんなジュエリーの為の?」
「聖武ですかね」
「???」
ルナさんが研磨した宝石を弓に埋め込むと7色の弓と矢は魂が宿ったように輝きを放ち出した
どうかこの武器が命を奪うのではなく命を守る為の物になって欲しいと願った…
ルビー襲名・(レッド)
アミカ『清之 琴鳥』
瞳の色…ピジョンブラッド
サファイア襲名・(ブルー)
リオ『木ノ亜 七海』
瞳の色…ライトブルー
シトリン襲名・(イエロー)
エリー『奈胡上 美音』
瞳の色…レモンイエロー
エメラルド襲名・(グリーン)
ラアーズ『洋華 奈子実』
瞳の色…トラピッチェ
アメジスト襲名・(パープル)
レリーラ『美野谷 蛍』
瞳の色…ラベンダー
サンストーン襲名・(オレンジ)
ラブリ『京前 瑠々子』
瞳の色…オレゴン
パール襲名・(ホワイト)
シュリ『森泉 こもも』
瞳の色…コンク
瞳の色が変化し7人正式に同時襲名となった




