シアターの歌姫
ジェムストウン学園が経営するシアターは
プラチナシアター
ゴールドシアター
シルバーシアター
の3つがある生徒達は卒業すると各シアターの所属となる
今日はシルバーシアターの講演の見学に行くことになった
「なんでまたシルバーシアターの講演に行くことにしたのじゃ」
「うん、ちょっと考えがあってね!だからお爺ちゃんにお願いがあるの」
例年、講演見学はトップシアターであるプラチナシアターに行くのだが…
私には考えがあった、どうしてもシアターの歌姫と呼ばれているステチュが在籍する講演を見て欲しい人がいたからなのだ…
「うゎ~やっぱりシアターに来るとワクワクしますね〜」
「ホントに〜スッゴク楽しみ〜」
「でもなんでシルバーなんやろ?」
「なんでだろうね?」
「まぁとにかくシアターの歌姫の歌を聴けるわけだし沢山学ばしておう!」
「そやね!」
「そうですね」
「キャロルさん」
「こんにちわ学園長様!」
「すまんがキャロルさんにお願いがあるんじゃ…」
講演はいつも通り素晴らしく楽しくて凄く盛り上がっていた…
そして講演も終盤、キャロルさんの独奏が始まった!それはそれは美しく素晴らしい歌声だった…
そして2曲目を歌い終わったとき静かに話し始めた
「今日はジェムストウン学園の生徒さん達も見学にきてくれているんですよ」
一斉にお客さんが振り返った
学生達は立ち上がりお辞儀をした…
するとキャロルさんが客席に降りてきてソフィアさんの手を取った
「ソフィアさん歌いたいでしょう?」
一瞬ビックリした表情だった
ソフィアさんだったが直ぐに頷いた!
そして…私にはしっかりとあの日屋上で見た魔方陣がソフィアさんの足元に光るのが見えた…
もちろん…その講演は長く語り継がれる伝説となった…




