結界と開戦
「ソフィア、一週間後の満月の日に結界を星全体に張ろうと思ってるの」
「そうですか…とうとう私も立
ち合いたいのですが、どうも
開戦が近いようなのです」
「そんな!エリーさんとピアテンプル星に行こうと思っていたのに」
「それは難しいかもしれないですね!私が情勢を見極める為いったんピアテンプル星に行ってきます…すみません」
「分かった!大丈夫、ルナさんも手伝ってくれてるし…ソフィアくれぐれも気を付けて」
「お母様も…」
ソフィアを見送ってから3日後、満月の夜、全ての力を杖に注いでいつもよりずっと明るい空へ杖を向けた
ルナさんも隣でいつでもサポート出来るようにと体制を整えてくれている…
しかし、私はこんなにも早く情勢が変わるなんて思ってもいなかった!
ピカッ
バリバリゴゴゴー
ドカンドカン
あともう少しで結界を星全体に張ることが出来ると気持ちが緩んだ時だった!耳をつんざくような凄い音と光に包まれた!
攻撃をされていると気が付いた時には側でルナさんも必死に結界を張るために空に杖を向けていたとにかく必死に!
まだ少女で魔力が安定していないのにそんなに強い力を使ったら不味いのに…
「ルナさん無理をしたら…ダメなのに!」
「大丈夫です!とにかく後少し絶対に塞ぎましょう」
その言葉を最後に私達二人は意識を失った
目を覚ました時、私達2人は病院のベッドの上だった…
ソフィアが恐ろしい形相で私を
見ていた…
どのくらい眠っていたのだろう…
「ソフィア…」
「お母様!!」
泣き出したソフィアをなだめるのにしばらく掛かってしまった
「良かった良かった…」
「はっ!ルナさんは?」
「大丈夫です命には別状ありません!しかし…」
「しかしって何よ!?」
「魔力を全て失っている状態
です!」
「なんてなんてことなの」
ルナさんは過度な魔力の発動をしたため魔力枯渇に陥ってしまった…
ソフィアの治癒能力でも数日たっている上、元々枯渇したものを戻す事はとても難しい事だった
「もっと早く私が戻ってこられたら良かったのですが…すみません!しかし、お母様とルナさんのお陰で堅固な結界が張られました!しばらくはどの攻撃も防げる事でしょう!」
とうとう同盟国であるイーストロック星でまた戦争が始まってしまった!
レッドドール星は同盟国の為、
開戦と同時に攻撃を受けてしまった…




