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混乱と戸惑いと希望

クリスマス休暇が終わり春が来る前にジェムストウン学園は騒がしくなっていた…

皇族方の視察、初の編入生、3年生の卒業公演…


「今日から皆さんの同ルームになりますエリーさんです!では挨拶を」

「ピアテンプル星から参りましたエリーです!賢者様の理想実現のため全てを捧げる覚悟でこの学園に参りました!よろしくお願いします」


ザワザワザワザワ

「賢者様?」

「・・・」

「よろしくお願いします!!」


エリーさんの編入は生徒達にとって大いなる混乱と戸惑いと希望をもたらした!


「ソフィア明日の皇族方の視察の準備は大丈夫?何か心配な事とか不備があったら断るから!」

「はぁ〜お母様…今さら断ることなど絶対に無理ですし準備は出来ています」

「そうだよねははは…」


魔法講義は現在、攻撃魔法の習得段階に来ていて視察をして頂くには絶好のタイミングとなってしまっていた…


「かなり派手な講義実習になりそうだね…くれぐれも皇族の方々に危険がないようお願いしますね」

「はい!お母様」


「今日あの編入生の初めての唄のレッスンでしょ?」

「どんな感じなんだろうね?」

「有名な聖歌隊のソリストだったというのだからかなりの実力であることは確かなはずよ」


そのレッスンで、エリーさんと一緒にレッスンを受けた生徒達の精神に何か魔法酔いのような症状が現れ大騒ぎになってしまった…

エリーさんにはやはり歌姫としての恐ろしい程の力が備わっているのかもしれない…


「最愛様いやいや聖女よ!久しいな息災であったか?」

「はい…陛下、陛下に置かれましては…」

「よいよい堅苦しい挨拶は」

「それにしても聖女ソフィアよお前が行商人なんぞと結婚をすると聞いたときは驚いたぞ!」


「は、はぁ」

「まぁ…今では全宇宙に名のしれた財閥となったのだから流石聖女の目は確かだったと言うべきか…」


うわ〜嫌みっぽいわ!ソフィアがイーサンと結婚した理由は一緒にいて面白いから、楽しいからなのにね!


「聖女ソフィアにはそれはれは美しい娘がおるそうだな?今日は太子も連れて来ておるゆえよしみとなれば良いのだが」

「ありがたきお言葉、感謝致します」


ん〜面倒なのであんまりよしみには、なりたくないのだが…


「してそちらが賢者殿か?」

「は、はい!お初にお目にかかります…」

「よいよい、それより、お主は戦争反対論者だそうだなそんな絵空事どう実現出来るというのだ!ご教授願おう!」


えー!!!急にそんな話をしろと…私は曖昧に笑ってまた次の機会にゆっくりと…と言おうとしたが…先にソフィアが…


「母のもといた国には法律があるのです戦争をしないという法律が!」

「な!なんと!」

「陛下がおっしゃった絵空事を実現している国があるのです!」

「うぬぬ…そのような自殺行為をする国があるとわ思えんが」


ん?あ!そういえば前にそんな話をソフィアにしたことがあったな…

「ソフィア日本には憲法9条というのがあって法律で戦争を永久に放棄しているんだよ!」

「なんて素晴らしいそんな事が出来る国があるなんて信じられません」


こちらの世界に来てその法律が余計に素晴らしく感じて自慢気に言ったことがあったんだったわ…不味いなんか雰囲気が…


「なるほど、それが二つの世界を見てきたもの…賢者の正道というわけか」

「そ、そんな大それたものでは…」

「まぁよい、魔法講義楽しみにしてるぞ」


その魔法講義がこの世界ではあり得ない程の威力の攻撃魔法を持つ少女達を育成しているとその後…皇族と星の政府関係者に激震をはしらせてしまった!


この世界…私が思うより、そこまで攻撃魔法とか発展してなかったようだった…

というのは表向きで本当はしっかりとシステマチックに育成すれば国の抑止力になるくらいの魔法を身に付けられると分かっていた!


もうこちらの世界に来て長くなり流石に、ここジェムストウン学園の地に強い力があることに気づいてしまっていた…


そして…私自身腹をくくり魔法の杖を引き抜く事を決心した!

星全体に結界を張り永久に他の惑星から手を出させなくするその力を得るために…









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