宝石魔法と守りたい気持
私も自分を守ったり誰かを守る力があ
れば良かったのにと思うことが増えた…
私が使える魔法と言えば鑑定の魔法と水晶の魔法…身を守るにはあまり役に立たない…
「ソフィア〜私も魔法講義に参加しようかな…何か身を守る魔法を覚えられるかな?」
「どうしたんですか?急に」
「急にじゃないのよ…前々から私攻撃されたらすぐ死ぬなと…しかも、生徒達も守れないなと…」
「・・・もしかしてお母様、気づいて
無かったのですか?」
「ん?何がですかな?」
「使えるはずです!!!」
「???」
「だから…攻撃魔法でも何でも」
「?ーーーー?」
どうやら私には宝石魔法というものが使えるらしい、ソフィアはずっと前から鑑定の魔法で見えていたらしいのだが、私があえて使わない?会得しない?ようにしてると思っていたらしい戦争!大っ嫌い!と言ってたしね
まぁ結果何をしても発動しなかったんだけれど…
こういう時はやっぱりピアテンプル星へ行って神父様に相談しようと宇宙船に飛び乗った!ピアテンプル星のクリスマスも見てみたかったし…
宇宙船から降りるとすぐにピアテンプル星はクリスマスの煌めきのに包まれていた…
雪に灯されたランプの炎が反射して幻想的だった!
流石本場!綺麗!素敵!
神父様の教会も美しく装飾されキラキラしていた…
そして教会のリースが掛けられた白いドアを開けると…
神父様の横には見知らぬ男性が立っていた
「お客様でしたか?でしたら出直して…」
「良いんです!あなたのお客様でもあるので…」
「?……ハァーもしかして…マーサと私ミーサのお父さんですか?」
「はいそうです!」
マーサとミーサ…私は双子の片割れだった事をこの世界に来て初めて知ることになったのだが…
目の前にいるこの父親と名乗る人の事は妻を亡くし悲しさのあまりマーサを捨てたダメな父親という印象しかなかった…
「すまなかった本当に…」
「泣かれても…私は覚えて無いので…」
「事情は聞いているが、やはり謝らせてほしい!私の弱さが愛さなければならない者を傷つけてしまった…本当にすまなかった!」
私は産まれてすぐに日本に転移してしまったので殆どというか全く覚えてはいなかったがマーサとして謝罪を受け入れた
父は父で相当苦しんだようでしばらくは人間生活を送れていなかったらしい…
しかし、神父様(父)の助けを得ていろいろな場所で布教しながら精進し神父になったそうだ
「私も、もう年ですしここの教会を任せようと思っているんです」
「そうなんですね…」
「ミーサさんには息子と新しい関係を作って頂けたら有り難いと思っています」
いろいろな複雑な思いは有るけれど…
善処する事を約束した
「ところでご相談の宝石魔法の件ですが…」
「あ!そうなんです!私、身を守ったり、誰かを守ったり出来る魔法とかが使いたいのですが…」
「攻撃魔法という事ですかね?」
「ん〜出来ればそういうのじゃなく
て身を守るというか…」
「防御魔法ですね」
「そーそーそうです!」
「防御魔法と宝石魔法は相性が良いのですぐに使えるかと…」
「宝石魔法とは結局どんな?」
宝石魔法とはその名の通り宝石を媒介し魔法に変え操るということらしい…
その為には本当の自分…ミーサの魂を常に感じることが必要になるという事
のようだ…
それもあった為お父さんに会うことを神父様は無理に進めたようだった…
内外に自分の本当の名前を名乗ることで宝石魔法が使えるようになるかもしれないと神父様は言っていたが…どうしよう…
後、杖も必要らしいけれど…それは、すぐに思い浮かんだ見ないようにしていたけれど森の地下の祠の所に杖らしき物がズーとあったのだよね…
何となく引き抜いたらめんどくさい事になるような気がしてあえて触れないようにしていたのだけれど…やっぱりですよね
杖には宝石を埋め込む所があるらしく自分と相性のいい宝石を選ぶようだ…歴代学園長には宝石の使い道を一任されているのでどんな宝石でも手に入ってしまう
もう腹をくくる時が来たのかもしれない…




