奇跡と実力とナポリタン
ステチュ研究部の様子を見に行くと中
から騒がしい話し声が聞こえてきた…
「やっぱり、あかんかったわ…イヤー
カフ欲しかったわ〜」
「ラブリちゃんどうしてそんなにイヤ
ーカフ欲しかったの?」
「当たり前やろ超高級宝石で作った
イヤーカフやで!困った時売ったらし
ばらくは路頭に迷わんですむやん!
スカイ星はここと違って皆、経済観念
がしっかりしてんねん!まぁ…そんな
わけで、うちはここ止めさせてもら
うわ」
「ええー!」
「ちょちょ待ってよ」
「待ってください!!」
「お母様どうしたんですか?覗いてな
いで話しかければ良いのに…」
「ん〜そうなんだけどね!私が何か言
ってもあまり良くない気がして…」
「じゃあの人に頼んでみたらどうです
か?久しぶりに私も会いたいし…」
「そうね!」
「ん〜この辺って聞ぃたのにな!無料
に目がないうちでも、しんどいわ!お
腹空いた」
「わかりずらいとマーサさんも言って
いたし…あ!あれかも、
喫茶オレンジジュエル!」
カランコロンキィー
「こんにちわ〜」
「いらっしゃい!!意外と早かったね!
もっと迷うとおもうたわ」
「え!え!もしかして…あなたは!」
私は、たまたま会ったように装いラブリ
さんとアミカさんに、美味しいナポリ
タンという料理の食べれる穴場の喫茶
店の話をした…
そして、そっと1日限りの無料券を渡した…
"喫茶オレンジジュエル"
元襲名ステチュ『京前 瑠々子』
が経営する選ばれた人しか入れない
レトロ喫茶で一緒に相方のクロエさん
も働いている
ラブリさんの気持ちに変化を与えるた
めに自らの体験を話してもらうには
1番の人物だと思ってお願いしたのだ
「へースカイ星出身やね!そちらさん
は熱血さん?」
「???京前様ですよね?」
「まぁ元やけどね!」
「どうして…私達のことを」
「まぁええやん細かいことは…とにか
く座りナポリタン食べに来たんやろ」
「私…絶対にキャンアイプロミスを
復活させたいんです!だからお会い
できて感激です!」
「どうした?急に熱血ちゃん」
「また〜そんな事うちは無理や言うて
んですけどね!」
「何で無理やと思うの?」
「だって!無理でしょう!奇跡だった
んですよご本人さんを前にして言うの
も変やけど…」
「奇跡ってなんやろね?」
「それはなかなか起こらないことで…」
「神様絡みやろ!じゃあんたらの方が
ふさわしい言葉やないの?あんたら
天使なんやろ?」
「天使???」
「うちら元祖キャンアイプロミスは
実力だけで襲名したんや!一緒に
せんといて」
「まぁまぁエイヴァちゃん食べてから
お話したら…ぼくも食べるし」
「クロエっちはさっき食べたばっかり
やないかい!ステチュを還したからっ
て食べ過ぎやで!」
「あ!伝説のコメディアンコンビ!
オレンジジュエルが生で見れとるわ!」
「凄いです!!」
「ははは恥ずかしいわ!」
エイヴァさんは自分が全星ツアーで
経験したことや様々な事を2人に話
してくれた…
クロエさんも少しだけ…
「まぁ…またいつでもナポリタン食べ
においで」
「はい!今度はステチュ研究部の仲間
も連れて来ます!」
「賑やかになりそうやな」




