森の地下の宝石のイヤーカフ
森の地下の湖…
学園の中でもこれ程、神秘的な場所
は無いだろう…どうして出来たのか、
いつ発見されたのかなど詳細の資料
などは全く残っていない…
考えないようにしていたが湖の底に
沈んでいるのは、明らかに希少価値
の高い宝石で もし評価額を出すと
したら、天文学的な金額になって
しまうだろう…
この事はもちろんごく一部の人間しか
知らないのだが、今までよくこの秘密
が大きな騒ぎにならなかったなぁと
不思議に思う…
まぁ…資格のあるものしか入れない
ということは周知の事実で、もし
地下のドアに資格の無いものが手を
掛けると大怪我する事も知られている!
地下の宝石は市場には殆ど出回ってい
ないが卒業生なら必ず手にする事が
出来た
卒業祝で学園から贈呈されるの
が宝石入りのペンダントトップで
宝石商の間では流通した場合問答無用
で買い付けるのが通例となるほど貴重
な品だった!
その宝石で作ったイヤーカフが
副賞となったことで、別の意味でも
ST-1が盛り上がる理由となった
「間に合って良かった!何とか10人集
まって!もう無理かと思ったよ!」
「ホント…シュリちゃんも戻って来てく
れてホントに良かった心配したんだよ!」
「ごめんさい心配かけて…反対されてて
…でも7レンジャーが好きなことは変え
られなくて…」
「ST-1は7レンジャーする事決定だね」
「良いんじゃない!私達…何かステチュ
らしくないし…」
「うわ〜それ言っちゃったの!!」
「でもレリーラちゃんが技術ルームの
子連れてきてくれなかったら絶対に
アウトでしたよ!」
「まぁ…エイブリーに密かに憧れてる
だろうな〜っていう子は分かっていた
から声かけたら割とねっ喜んでって感
じで」
「私は絶対に大丈夫だと思ってました
とにかく!!後1ヶ月も無いので皆で
頑張ってヒーローになりましょう!」
「優勝しましょうでしょ!」
魔法講義再開日、驚いたことに
再開前の生徒達、全員が再び席に着い
てくれた…シュリさんも…
「シュリさんご家族の方に反対されて
いたんじゃ?」
いつもの場所に座って絵本を読んでい
るシュリさんに話しかけた!
「はい…でもやっぱり、どうしても
7レンジャーになりたくて!おねい
ちゃまと決闘したんです…」
「け、決闘!!!」
「そしたらすぐ勝っちゃって…」
まぁ…魔法講義を受けていればという
ことなのか?…
シュリさんのお姉様は何もかも
シュリさんの行動を管理?監視?
したかった分けではなく、とにかく
頼りないシュリさんが心配で心配で
しょうがなかったのだろう…
そう思ったのは先日、こっそり
シュリさんのお姉様がソフィアの所
に訪ねて来たらしい…
妹を頼みますと丁寧に挨拶をして
帰って行ったらしい…
「妹を心配するのは今日でやめる
ことにします」と言って微笑んだ
お姉様が心底ホッとしたように
見えたとソフィアは話していた…
ST-1は星全体を巻き込んで凄い
盛り上りを見せる事になっていった!
そうあの時の総選挙のように…
いろいろな施設にポスターが貼られ
密着ドキュメンタリーの撮影も入る
ことになった!
当日チケットもあっという間に
ソールドアウトとなった!




