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ジェムストウン学園

このルームが使われる日は、いつか来るのだろうか…


ジェムストウン学園は未来のステチュ(アイドル)を育てる3年制の学園で…


ルビー・ルーム

サファイア・ルーム

シトリン・ルーム

エメラルド・ルーム

アメジストルーム

サンストーン・ルーム

パール・ルーム

の7ルームに分かれている


私がこの世界に転生してきて数十年…

「今、襲名レディ・ステチュが居るのはパールのみか〜」

(学園の生徒・レディステチュ)

「襲名ステチュはエメラルドとサファイアのみだし」

(卒業してシアターに所属・ステチュ)


「明日の入学式に期待しても良いのかな7人揃うのはいつになるんだろう?」

見てみたいな全ての宝石が宝石箱の中で輝くところを…


「♪♪♪♪」

ん?

「誰か屋上にいるの〜?」

「♪♪♪♪♪♪♪♪〜♪♪」

何か凄い上手いな!

「誰がいるの~?誰〜?」

「申し訳ありません、失礼しまーす」

え?行っちゃった!顔が見たかったのに!

それにしても…プロ顔負けの歌声だったな!

どこかのルームの子だろうか?…


ジェムストウン学園の入学式には桜の花ではなく桃の花びらが舞い散るそれは花言葉に由来するとか


「どう?見つかりましたか?myステチュは?」

「あ!スミス先生、ん〜どうですかね」

「私くらいになると、なかなか簡単には(笑)」

「私くらいって…」苦笑い


私がこの学園で学園長をしている事を知る人はほとんどいない…

私はあくまで事務兼購買のオバチャンとして学園の生徒を見守っている(^^)


「今年もルビー多めかな〜」

学園のルーム分けは1年生の一年間で適性を見極める為、各ルームに別れるのは進級する2年生からになっている


しかし、生徒達はアピールのため最初から髪色を自分の希望ルームの色に染め入学する生徒が大多数だった


「あ!綺麗な黒髪ロングの子がいる珍しい!」

スタイルもめちゃくちゃ良いじゃん

ステチュぽくは無いけど…

ステチュぽく無いって何だ…

私は自分に問いかけていた…


私がこの世界に転生して初めて目にしたのは、心配そうに覗き込む白髪のお爺ちゃんの顔だった…

「おぉ、ホントに大丈夫だったのか(TT)生きていてくれたんだな!」

私は本当に混乱していた…頭の中が前世の私と、今ベッドにいる女性の記憶とでパンク寸前だった!


そして、そのお爺ちゃんこそがこの潰れそうな学園の学園長で、本当のお孫さん(この体の持ち主)は随分前からご病気だったらしい


そのお孫さんが息を引き取ったと連絡を受け駆けつけたのだが数分前に、息を吹き返した…ということらしい…


そして、何故か前世、日本で普通のオバチャンだった私が目を覚ました

2つの記憶を持ったまま…
















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