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冒険者


コツッ... コツッ...

コツッ... コツッ...

...

......

.........

コツッ... コツッ...

コツッ... コツッ...

キィィ...

バタンバタン...

コツッ... コツッ...


店主であろう男性がこちらを向く

「今日の依頼はどうだった?」

男性に対する質問を

青年は答える

「ああ、まぁこんな感じかな」とてに持っていた麻袋を男性の目の前に出す

「どれどれ、見させてもらうな」

「好きに見てくれ」

男性が麻袋に結ばれた紐を解き中身を見ていく。

中には小さなツノが数十個、葉っぱで巻かれたものが数点入っていた。

「ああ依頼以上の出来だ、さすがだよ」

「世辞はいいそれでどうなんだ?」

「そうせくな、そうだな元の依頼料+巣の殲滅料を含めて銀貨50枚でどうだ?」

「もう少し高くしてくれ...」

「そうだなもしかしてなんだがこの「草」は珍しかったりするのか?」

「ああ、ついでに他の依頼にあった熊もやってきた」

「なるほどな...そうだなじゃあプラス20しよう」

「いいのか?珍しい肉だぞ」

「うるせぇこれらはどうせ上に流れていくんだ俺たちは食えないんだから20だよ!」

「はいはいじゃあそれでいいよ」

「ほらよ70枚だ」

ずっしりと重そうな麻袋袋を投げて渡される

「おい投げるなって...」

「じゃあまた頼むは」

「ああ、こちらこそありがとな...」

「ふん、気のするな」

そう言い店主を背にして歩き出す

キィィ...

バタンバタン...

...

......

.........


キィィ...


新しいお店に入ると目の前には、自分より一回りがたいが大きな男が上半身裸で店番をしていた。

「おお来たか!」

「ああ今回も結構やったから一応見てくれ」

「もちろんいいぜ!かしてみな」

「ああ、頼む」

青年は背中に背負っていた剣を鞘から取り出し、店主に差し出す。

上半身裸の男は渡された剣を一通り見ていく

「今回はどれくらい、やったんだ?」

「そうだな、ざっと50はいたと思う、それ以上は数えてない」

「というよりそもそも数えてなんかいないんだが」

「それもそうだな、ついでにもしかしてなんだが大物も狩ったりしたのか?」

「ああ、そうだがそれがどうかしたのか?」

「いや、特に問題があったわけじゃないんだ、ただ普段使わないところに若干においが付着してたからな」

「そんなに匂うか?」と自分の腕や手のにおいをかいでみたが特ににおいはしなかった。

「いや、そこまで顕著にわかるほどではないんだ、ただ職人病というかそんな感じの敏感なところが出た感じだ、気にしないでくれ」

「そうか、それならよかった...」

「それでどうだ?」

「あ、ああそうだな」

「特に目立った傷もなく、俺の目から見ても特に変わったところもないだろう」

「そうか」

「それにしてもこの武器を使ってどれくらいになるんだ?」

「そうだな、もうわからないなというより覚えていないという方が正しいがな...」

「ああ、そうかお前はそうだったな、すまない不謹慎なことを聞いてしまった...」

「いや、俺はこのことについて気にしていない、だから気にしないでくれ」

「ああ、そうか」

「まぁ何にしてもこの剣は大丈夫だと思うぞ!」

「そうか、それはよかった」

「じゃあな、また依頼が終わったら来るよ」

「ああ、だがそれ以外の時でも来てくれていいからな」

「気が向いたら来るよ」

と手を振り店をあとにする。

キィィ...

(それにしても、あの剣は一体何なのだろうか...)

(昔一度だけ打たせてくれないかと頼み込み、打ってみようとしたが、剣に打ち込もうとした瞬間に何か見えないものに弾かれて、打つことができなかった、あの力はいったい何だったのだろうか)

(打ち直ししなくても刃こぼれ一つしない剣...ぜひとも謎を解決してもらって強化してみたいものだ!)

「ダハハハ!!!」

(またうるさく笑っているな)

(店の外まで聞こえてくるとかどんだけだろ)

...

......

.........


コツッ... コツッ...

コツッ... コツッ...


キィィ...

バタン...

コツッ... コツッ...

「いらっしゃいませ~!」

「ああ、お帰りなさいです!」

フロアでほかの客を接客していたエプロンを着た若い女性がこちらに気づいたのか、カウンターに戻ってきて挨拶を交わしてくる

「どうでしたか?」

「ああ、いい依頼だった、助かったよ」

「いえいえ、あなたでしたらあれくらいすぐだと思われたのでお勧めしただけですよ~」

「それでも助かった、いいお金が手に入った」

「ということはそろそろ向かわれるのですか?」

「ああ、そうだなそろそろ向かわないといけないなと思っていたところなんだ」

「そうですか...」

「それは残念ですが、かしこまりました」

そういって女性はこちらに敬礼してくる

「それでいつ行かれるんですか?」

「明日には行こうと思ってる」

「結構急ですね...」

「まぁ急いでいるわけじゃないけど、そこにあるという情報があるんだったら行くしかないし、準備はそこまでいらないからね」

「そうですか...」

「じゃあ、今日は豪勢にしないとですね!」

「いや、いつも通りでいいよ...」

「そうにはいきません!きちんと助けてもらった御恩はお返ししないといけません、それが家訓なので!」

「そうですか...」

「ではお言葉に甘えて、楽しみにさせていただきます」

「はい、楽しみにしていてください」

「じゃあ、ちょっと部屋に行くよ、また夕飯になったら教えてください」

「はい!では~」

コツッ... コツッ...

コツッ... コツッ...

と階段を上っていき、自分が借りた部屋に行く

ガチャ、ガチャ

身につけていた武器などを立てかけていく

「...ふぅ...」

夕食まで、今日の疲れを癒すようにベットに背を預ける。

今までは感じていなかった疲れを次第に感じてきて瞼が落ちてくる...

...

......

........

「はぁはぁ、強いな...」

「だがこれを倒すのが今回の依頼だろ」

「そうね、こいつが本来の目的の相手ね」

「いいだろ結構レアな鉱石も見つけたんだから」

「そんなことを話していないで相手を見てください」

「わかってるって!」

「みなさん、集中してくださいね!」

「ええ」「「ああ」」「もちろん」「わかってるさ」

「では行きますね!」

「ああ、行くぞ!」

次第に周囲は城色に視界が覆われていき、背景や人が遠くなっていく

...

......

.........

「待ってくれ!」

がばっ...

「はぁ......はぁ...」

(夢か...)

(いつの間にか寝ていたようだな)

(そろそろできてるかな...)

コツッ... コツッ...

コツッ... コツッ...

階段を降りていく


「大丈夫ですか?」

「どうかしましたか?」

「いえいえ、なんだか疲れているように見えたので...」

「大丈夫だ、気にしないでくれ」、少し夢を見ただけです」

「そうですか?あ、夕飯できてるので座って待っててくださいね、持ってくるので」

「ありがとう」

「お待たせしました」

ドン、ドン、ドン

「どうぞ!」

目の前には皿の上に山盛りに盛られた野菜やお肉パンなど多くの品々がテーブルの上を敷き詰めた。

(どうぞってこれ一人で食べる量じゃないだろ)

「さあどうぞ!いっぱい食べてください!ジュルリ...」

(いやいや食べたそうにこっちを見るな)

「大変申し訳ないんだが、流石にこの量は厳しいだから...」

「え!もしかして一緒に食べていいんですか!」

「いやまだ何も言ってないんだが...」

「ダメなんですか...」

「いやいや違うそうじゃなくて、食べきれないから食べてくれないかと思っていたんだよ」

「そうでしたか!それではお言葉に甘えて」

そう言い席に座る。

「うん!うん!美味しい〜〜!!」

さっきまでさらに乗っていた料理たちが減っていく。

「あれ?食べないんですか?」

「いや、食べるさ」

「なに、美味しそうに食べるなと思ってね」

「そ、そうですか...」

顔を赤くし恥ずかしくなったのか料理の減る速度が落ちた気がした。

...

......

.........

「美味しかった、ありがとう」

「いえいえ、こちらこそ作った甲斐がありました!」

テーブルに乗っている皿には何も残っておらず、

ほとんど俺ではなく、彼女が食べたのだがまさかたえらげるとは思っていなかった。

「それじゃあ部屋に戻るよ」

「ご飯ありがとう」

「いえいえ、よき夢を〜」

階段を上り、自分の部屋へと向かう。

そのままベットに腰掛けふと思い出す。

あの夢はなんであったのかと......。

...

......

.........


チュンチュン...チュンチュン...

「うう、眩しい」

日光が部屋に差し込み目に刺激を与える。

「起きるか」

...

......

階段を降りると

「おはようございます!」

「ああ、おはよう」

「今日行かれるんですよね?」

「そうだな」

「死なないでくださいね」

そう言うと俺の手を引き手を包んできた。

「死ねないから大丈夫だ」

「あそこに行かないといけない、そんな気がするから大丈夫」

包んでいた手を離し

「そうですよね、あなたが死ぬはずがないですよね!

では気をつけて行ってきてくださいね!」

銀貨3枚をテーブルに置き店から出る

「さてと、いくとしますか」



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