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akira  作者: 十八谷 瑠南
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1年前、あきらと再会した時俺はあきらの物語にもう登場することができないことを悟った。同僚たちの会話の中で見せる笑顔、真剣に人の話を聞く眼差し、愚痴をささやく声。何一つ俺に向けられることはなかったから。

ある日、たわいもない会話の中で誰かがあきらに聞いた。

子供の頃の俺たちはどんな遊びをしていたのかと。

俺が答える前にあきらは言った。

森の中を駆け回ったり、魚釣りをしたり山も川も彼らの遊び場だったと。

あきらは、微笑みながら堂々とそう言った。

あの時、あきらは気が付いていないだろうが俺は泣きそうになった。

「そうだな」なんて言葉を返していたけれど、あきらの過去から俺は消されてしまったような気がしたから。

俺の記憶の中では一緒に山を駆け回り魚を釣り上げて笑うあきらの姿が残っていたのに。


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