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8話 後輩は先輩をデートに連れ出す④

昼から行動開始ですが先輩が大変です。

デート回終了です。


ちょっと問題もあったけど昼ご飯もちゃんと食べたし!気合十分だよ!

よし!先輩を格好よくさせるよ!頑張って選ぶよ!!


それじゃ行く予定のお店を再確認っと。スマホ便利!!


「じゃ昼からも付き添いお願いします!!!」

「OK、じゃあいくか」



フードコートを出て、目的のお店へショッピングモールを歩いていく。


「突然ですけど、先輩ってデートに行く用のお洋服とかお持ちです?」

「ほんとに突然だなあ。僕はもうデートとかしないから、出かける服ならまあ今と似た格好だよ。あとジャケット羽織るぐらいかな」


「ふむふむ」

なるほど、じゃあ今の感じで勧めたらいいね!!



目的のお店は・・・えーっと・・・ここだ!!男性衣料メンズショップ!!

「先輩、次はここのお店です!!!」


「お、おい、ここ女性向けじゃないぞ?メンズショップだぞ?」

「いいんです!!ささ、入りましょ!!」


先輩の手を掴まえて店に引っ張っていった。


先輩の背格好を見て、この辺かなというサイズの上着、シャツとパンツをそれぞれ2つ3つ見繕って先輩に渡し、試着室に押し込んだ。

「さ、試着して下さい!サイズ違いなら私が取ってきますから!」



「えーと、何がどうなってるんだ?」

試着室に押し込まれ、幾つか試着用の服を押し付けられて唖然としていた。


「箕輪さん、何で僕が試着してるの」

試着室から顔を出して聞いてみた。


「後で言いますから!今は試着して選んで下さい!!」

なんだか解らないが仕方ない、試着していくか。



「ひとまず着たぞ」

試着室のカーテンを開ける。


「うん、お似合いです。サイズはどうですか?」

「こんなもんだろうね。違和感ないよ」


「じゃ次はこれも着てください!」

「え、まだやるの」

「当たり前です!1番似合うのを探すんで!!」



「これも着たよ、もうそろそろよくないか」

2時間近くファッションショーを箕輪さんに見せていた。


「うん、これが一番似合ってますね。これにしましょう。ちょっと店員さん呼んで来ます!」

箕輪さんが店員さんを呼びに行ってる間に試着してる服を見てみる。


リネン半袖シャツにニットカーディガン、紺色パンツ・・・流行りのスタイルなんだろうが、僕には解らない。

「うーん、似合ってるのかどうかも判らない」


店員さんが来てくれた。

「すいません、これ着て帰るので、脚部分だけ調整してこのままおねがいしますね!」

はい、と店員さんが一旦脱いだパンツを引き取り、調整しに持っていった。


「ちょ、ちょっと!どういう事?」

「そのままの意味ですよ?先輩、今日はその服で帰ってくださいね!」



「これは、今日お付き合いして頂いたお礼です!」

「いや、ここまでされる事はしてないはずだが・・・」


結局試着してそのまま購入した服で店を出た。


「いいんです!私が楽しかったので!!でも、できたら今度はちゃんとデートにしたいので・・・」

あ、そういう・・・僕が選んだ箕輪さんの服と、箕輪さんが選んだこの服でデートがしたいと言うことか。


でもなあ、あの約束がある限り、僕はデートはできないんだ・・・


難しい顔をしていたら、箕輪さんが、

「今すぐじゃなくていいんです!夏の間、近いうちにできればと・・・」

「わかった。絶対するとは言えないけど、行けたら、でいいかな」


「はい!!!期待してお誘い待ってます!」

あ、僕が誘うのね。



「あと、今日のこの自分の洋服代は出すよ。レシート頂戴」

「えっ!お礼なのでそれはいいです!!」


「そういうわけにはいかないよ。箕輪さんが選んでくれたんだ、こっちが出さないとおかしいだろ」

半ば強引にレシートを受け取り、金額を確認する。


「うわ!安くないじゃない!!だめだよ!」

僕は財布から相当額を出して箕輪さんに渡す。


「気持ちは嬉しいから。でもこれは高すぎるので受け取って」

「でもお礼が・・・」


「二度と一緒に出かけないわけじゃないだろうから。それはまた今度にしよう」

「・・・わかりました!!」



夕方4時半過ぎ


「ちょっと遅くなったな。まだ明るいけど荷物あるし、箕輪さんの家の側まで持っていくよ」

「えっ!さすがにそれは申し訳ないです!」


「いいよ、最後まで付き合うよ」

「じゃ、じゃあ甘えていいですか?」

「よし、持って行くよ」



駅の改札前に来た。


「そういえば、最寄り駅はどこ?」

「快速で2駅の所です!」

路線図で駅を指さした。


「ああ、そこか。僕はそこから普通で2駅のここだよ」

僕も駅を指さした。


「同じ方向でしたね!」

「そのようだね。ちょうど良かった。箕輪さんのところ寄って帰れるよ」



電車に乗って箕輪さんの最寄り駅まで来た。改札を出て歩き出した。

「じゃ家に案内します!」


箕輪さんの後ろについて歩いていく。歩くたびに栗毛の髪の毛が跳ねて、なんとなくご機嫌なのが判った。



10分ほど歩いて住宅街に入った。


「ここの角を曲がって3件目が家です!」


箕輪さんの家の前に着いた時、ちょうど玄関の扉が開いて箕輪さんのお母さんが表に出てくる所に遭遇した。箕輪さんが帰って来たのを見つけて、


「おかえりなさい!あら?あらあら!!」

僕と箕輪さんを見比べて、ニコニコ声をかけて来た。


「いつの間に彼氏作ったの?何で言ってくれないの?連れて来るなら言ってくれないと!色々用意するのに!あーどうしましょう!」

なんかお一人でテンパってらっしゃる様子。


「お母さん?この方はまだ彼氏じゃないよ!何1人で浮かれてるの!恥ずかしいからやめて!」

「「まだ?」」


僕と箕輪母の言葉が被った。

なんか既知感があるやり取りだなあ。


「じゃあ彼氏になるんですね?なられるんですね?!やっぱりそういうことは早く言ってくれないと!」


「あああああああ!恥ずかしいからやめてー!!!」



「では僕はこれで」

箕輪さんを送ったので帰ろうとしたら、


「日下さんでしたっけ。せっかく来られたので、よかったらお茶でも飲んでいってください。ほら今お湯も沸かしてるのでどうぞどうぞ」

「いやもう流石に時間も遅くなって来たので帰ります」


「いえいえ、そんなこと言わずにどうぞどうぞ。今私と娘だけですけど遠慮無しに!それとも何か私たちに変なことするおつもりですか?」


「いやさすがにそんなことはしませんけど」

面白いお母さんだなあ。


「もー!お母さん!!先輩困ってるじゃないですか!」

「じゃあもうここまで来たんですからお茶の1杯でも飲んでいってください!!」

「・・・わかりました」


僕は結局箕輪母に押し負けて、箕輪さんの家でお茶を飲んでいる。

箕輪さんは自分の部屋に着替えに行ったので、箕輪母と2人でお茶を飲んでいた。


「どうぞ、お茶請けにクッキーでも」

「ありがとうございます」


せっかくなのでクッキーを食べつつお茶を頂いている。

「娘ですけど、日下さんから見てどうですか?彼女に相応しいですか?」


僕はお茶とクッキーを吹き出しそうになった。


「げふっ・・・失礼、いや、そういう関係じゃないので」

「でも娘があなたを見てる感じはそうとしか見えないですよ」


「すいません、僕には誰かを彼女にするという資格がないのです。もう諦めてます。懐いてくれるのは嬉しいんですが。。。。」

「あら、過去の失恋とかですか?後ろ向きは前に進めないですよ?」


「理解はしているんですが、吹っ切れないんですよ」

「色々経験するのも悪くないですよ。辛くても次に活かすことができるんですもの」


「あなたの過去は聞かないけど、娘には機会があったら話してあげて。それで気が変わるならそれまででしょう。多分変わらないと思うけどね」

「初対面でこんな話ですいません」


「年長者ですもの。しかも娘の彼氏でしょ。話ぐらい聞いてあげますよ」

「いや、彼氏じゃないですって」


あら、そうだったわねー、と立ち上がり、お茶のお代わりをカップに入れてくれた。



「先輩、お待たせしました!」

着替え終わった箕輪さんが戻ってきた。見慣れないトレーナー上下がまたかわいい。


「お、戻ってきたね。じゃ今度こそ失礼して帰ります。ご馳走様でした」

「え?もう帰っちゃうんですか?夕飯とかご一緒にいかがです?ねえ、お母さん!」


「いや、いきなり来てそこまでは厚かましすぎるよ。また機会あったら」

機会・・・あるのかな?



「先輩、今日は本当にありがとうございました!!!!」

箕輪さんが玄関の外で見送ってくれている。


「じゃまた学校で」

「はい!明日も放課後に行きますんで!!!!」



そのまま駅へ向かって歩く。

今日は本当に色々あったなあ・・・まさかデートの約束をさせられるとは・・・

しかも互いに選んだ服を着てだろ・・・


・・・あそこまでやってもらって断るのもなあ・・・


仕方ない。連絡を取りますか・・・取りたくないけど。



そのまま電車で最寄り駅まで乗り、家まで歩いて帰った。

家に入るなり、母親に


「おかえり。何、その恰好、どうしたの」

「ただいま。今日買ってきた」

そんな会話になった。


「急に洒落ついて。彼女でもできたのかい」

「いやちが・・・わないかもしれない」


「お?ちゃんとしたら連れてくるんだよ」

「気が向いたら」



そのまま自室に入った。

机の引き出しからカギを出し、隣の戸棚のカギがかかった引き戸を開ける。


中からスマートフォンを取り出し、充電させる。

しばらくして電源を入れ、やり取りしてたメールの中の一つを開き、返信メッセージを送る。


『あの制限を外したいんだが』



すぐ返信が来た。


『詳細希望』

『彼女ができそうだ』


『明日改めて聞く』

『了解』


これでよし。


今日は色々あったので疲れたよ。あ、夕飯食べてない・・・まあいいか。


ちょっと早いけど寝る用意しようか。

また明日だ・・・


後程細かく修正変更いたします。

感想など頂けると嬉しいです

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― 新着の感想 ―
[良い点] 完全に術中に嵌ってるパイセン [気になる点] デートじゃない、と主張する先輩をシームレスに母親紹介まで持ってる手腕に震える…w
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