7話 後輩は先輩をデートに連れ出す③
一旦昼ご飯を食べて休憩ですが、色々問題発生です。
後半に続く
両方とも何も話さず黙々と二人でフードコートへ向かって歩いている。
気まずい・・・
箕輪さんは先程とは打って変わって、ちょっと落ち込んだ顔をやや下向きにして歩いている。
僕はそんな彼女を見ながら考え事をしている。
◇
あー失敗した!
先輩を怒らせちゃった!完全なミス!!
すぐ許してくれたけどこれは失敗したー!心にもない事、余計な事言っちゃった!!
先輩のあの辛そうな顔見てるんだから、判ってたのに!!
よし、お詫びを込めて昼ごはんご馳走させてもらいます!
◇
あーやってしまったー。
箕輪さんには全く関係ない事なのに怒鳴ってしまった。怖がってたなあ。
なんとか謝れたけど、これはミスったなあ。
ここで1番会いたくない人に会ってしまったので余裕がなかったのも有るけど、やっちゃったなあ。
よし、お詫び込みで昼ごはんご馳走しよう。
◇
ショッピングモールのフードコートまでやってきた。
「「昼ごはんご馳走するよ(します!)」」
「「え!?」」
◇
「いやいや、さっきの件はほんとごめんよ。お詫びもあるしご馳走させて」
「私こそ今日付き添って貰ってますし、先程の件もありますし」
「後輩に奢って貰うわけにはないかないよ。それに今日お金いっぱい使ってるでしょ。素直に奢られて」
「いえ、私こそ余計な事を言ってしまって、怒られて当然でした。すいませんでした」
「もういいよ。大丈夫だから。僕の問題なのに他人に怒鳴っちゃったのがいけないんだ。箕輪さんが気にする事じゃないから」
「はい、ありがとうございます」
「じゃ今日は僕が奢るから、何でも好きなの頼んで」
「わかりました!!じゃ次回は私にご馳走させてくださいね!!」
次回?いや無いだろ?
◇
フードコートは昼少し前という事もあり、7割程うまっていた。空いた席を確保してから、
「じゃ昼ご飯買いに行ってくるけどなにがいい?」
「んーそうですね・・・サンドイッチとホットティーでお願いします!」
「わかった。あと何か適当に買ってくるよ。待ってて」
「先輩、お願いします!」
しばらくしてポテトフライとサンドイッチと紅茶を抱えて戻ってきて先に箕輪さんに渡す。
「じゃ次は自分の分行ってくる。先食べてていいよ」
「折角ですから待ってます!」
「そう?ちょっと時間かかるかもだから、あんまり遅かったら遠慮しないでいいからね」
「はい!待ってます!」
僕はカレーを買いに行ったが結構並んでいた。
予想通り少し時間かかったので、デザートにカップアイスを買って、待たせている箕輪さんに渡すことにした。
席に戻ろうと近くまで行ったら、箕輪さんが男の子と話していた。クラスメートかな?男の子が親しげに話しかけてるので、割り込むのもアレだな、と様子見する事にして、近くの空いてる席に座った。
◇
フードコートの座席で先輩を待っていたら、
「箕輪さん?」
通りかかった人に後ろから声をかけられ、振り向いたらクラスメートの福田君だった。
「あれ?福田君か。こんにちは!」
「お買い物ですか?」
「そう!いま休憩中!福田君は何しに?」
「ぶらぶらしてて昼ごはんを食べに来ました。そうしたら箕輪さんが座っているが見えたので」
「そっか!お昼だもんね!」
「お昼からも買い物されるんで?」
「そのつもりよ!まだ行きたい所あるんで!」
福田君はちょっと考えてから、
「もしよかったら・・・昼から僕と買い物に行きません?」
◇
(えー!この服装見てわからない!? 1人でここに来るのにこんな服装で来ると思う?
先輩にだって今日はデートじゃないよって言われた服装ですよ?一応(個人的に)デートなんですよ?というか邪魔しないでほしい!!!!)
という文句が頭の中で出てきたが、
「ごめんね、今日は別の人と来てるので!」
で我慢する。
◇
「あ、そ、そうですか。そうですよね・・・残念です・・・もしかして彼氏さん・・・とか・・・」
「違うよ?知り合いの人!」
知り合いで間違いないし!!!!まだ彼氏じゃないし!!!!!!
明らかにほっとした表情の福田君。
「今日は残念ですが、また機会あったら」
「機会あったらね!」
多分というか絶対ないよ!!!!!
「ではまた学校で」
「またねー!」
福田君はそのままショッピングモールに入っていった。
◇
男の子が席から離れたのを見て僕は席に戻り、
「さっきの男の子はクラスメートの子か?いいのか?」
「いいんです!!!それとも先輩は、先輩との約束を破って他の男の子と私が一緒にいたほうがいいと?」
「そこまでは言わないけど、あの男の子、箕輪さんに気があるように見えたから」
「はぁ?この服装見て分らない人なんてどうでもいいです!!!」
箕輪さんはサンドイッチを食べ終わって、紅茶を飲みながら愚痴っている。
かなり機嫌悪くなってるなあ。
僕はカレーを食べつつ、
「まあまあ、機嫌直して。アイス買ってきたからこれで頭冷やして」
箕輪さんはカップアイスを受け取り、
「別に怒ってる訳じゃないんです。せめて空気読んでほしいなと思っただけです」
早速アイスを食べ始め、ニコニコし出す。うん、甘味は万能だ。
◇
「あ、先輩の分は?」
「いや1つしか買ってないよ」
「もしかして先輩のを取っちゃったんですか!!」
「いやいやお待たせしたからね。気にしなくていいよ」
「じゃあ一口。はい」
◇
掬ったアイスを僕の口元に寄せてきた。
箕輪さん、いま何やってるかわかってますか?!
「早く!溶けちゃいますよ!!」
仕方ないので指で掬って口に入れた。
「カレーついちゃうから」
そう答えたけど僕の顔が熱くなったのが自分で解る。
続けてニコニコとアイスを食べてる箕輪さんに、
「箕輪さん・・・今何やったかわかってますか?分かってます?」
大事なことなので2回聞く。
「え?何って・・・アイスを食べさせてあげようと・・・あっ」
気がついたようだ。真っ赤になって下を向いちゃった。
「早く言ってください・・・」
「まさかそんなことしてくるとは思ってないからさ・・・」
◇
「箕輪さんて兄弟姉妹いるのかな」
「年の離れた弟がいます!」
「どおりで。弟さんにも同じ事良くするでしょ」
「なんでわかるんですか!」
「いや、ついやっちゃうのってそういう所だと思ってね」
「べ、別に先輩が弟に見えたとかそういうことでは・・・・」
いつも元気な箕輪さんのこういう照れた姿も珍しいなと思って見ていた。
◇
「昼からはどこに行くんだい」
「はい!もう1店、夏服を買いに行きたいです!」
「今度は試着室前張り付きは勘弁してよ」
「大丈夫です!」(だって先輩の服ですから)
「ん?なんか言った?」
「いえいえ!行ったらわかりますから!」
◇
今日の買い物の目的の2つ目は・・・・
先輩に夏の服をプレゼントして、次のデートで着てもらうこと!
さて、先輩はどれだけ恰好よくなるかな!楽しみ!!!!
後程細かく修正変更いたします。
感想など頂けたら嬉しいです。