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彼女

「いま、彼がどんな状態か分かる?


あなたのせいで、刑務所に入れられてるの。


知らない人とずっと一緒にいて、美味しくもないご飯食べて、労働させられて、お風呂も毎日入れなくて、好きなことできなくて、残酷な日々を送っているのよ。


私が面会に行っても、笑顔は一つも見せず、あなたへの愛を語るばかり。おかしいわ。


あの人はあなたのことをまだ愛してるのよ。


あなたさえ、いなければ、彼はこんな想い抱かずに済んだのに。


ニュースで取り上げられたからそのせいで、マスコミは毎日のように家にくるし、罵倒浴びせられるし。


悪口が書かれた手紙だってたくさん来るのよ。


そのせいで、近所の人からも変な目で見られるし。


嫌がらせたくさん受けてるのよ。


あなたさえ、いなければ。


この世にいなければ。


警察もきてね、勝手に家を荒らして帰るし。


もうあの家には帰りたくないわ。


日常に早く戻りたいのよ。わたしは。


あんたは、のうのうと生きて、何事もなかったように生きてるみたいで羨ましいわ」


こんなような罵倒を30分くらいされた。


自分が一番よく分かってることをこの婦人は大きな声で叫んでいた。


婦人の気持ちを考えると、とても胸が痛んだ。


私がいなければ、原田とは会うことはなかったし、彼女にこんな思いさせずに済んだ。


全て私の責任だ。


「申し訳ありませんでした」


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