表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/86

カミカゼ

 一緒に暮して3ヶ月ほど経った。


医者は忙しいというのがよく分かった。


1ヶ月ほどは、私より早く帰宅してくれていた。


しかし、これはかなり無理をしていたようだ。


3ヶ月経ったいま、私の方が早く帰宅する。


晴人の帰りは、かなり遅いし、帰ってこない日もある。



そんな日はメッセージが届くが、やっぱり悲しい。


浮気はしていないというのはよく分かる。


手術やら診察やらで忙しいのだ。


晴人は仕事を頑張っている。


でも、私は、物足りなかった。


晴人に会いたくて触れたくて。


でもできなくて。





そんな辛くてさみしい日は、お酒を飲む。


1人でバーに入った。


まずは、ジントニックを頼んだ。


ジンジャエール好きだからね。


2杯目は、カミカゼを頼んだ。



ウォッカにライムジュース、オレンジの皮から作ったキュラソーがレシピなので、キリッとした味が特徴。


わたしは、スッキリしたカクテルが好き。


だから、これはけっこう飲む。



けっこう強いカクテルだから、飲み過ぎ注意。


今日は酔いたい日だった。


だから、カミカゼを何杯か飲んだ。


携帯を見る。まだ帰ってこない。遅いなぁ。


心の中でため息をつきながら、スマホの画面を閉じる。



晴人が頑張っているのに寂しいとか言うなよ。我慢しろよ。そう自分に言い聞かせた。


帰ってくるまで飲むか。



そう思った途端、すっと私の横に1人の男が現れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ