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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
嬉しさと不安の葛藤
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葛藤

 坂井先生と付き合うことになった。


付き合って良かったのか。


というか、私でいいのだろうか。


仕事の為に付き合ったことはある。


利益があるから。


でも、今回は利益なんてない。


仕事に関係ないし。


それなのに、付き合ってしまった。


初めてのことだから、不安でしょうがない。


しかも、坂井先生にいじめのこととか、話してしまった。


やってしまった。


絶対嫌われる。


いじめられていた人と付き合うなんて、嫌なんだろうな。


坂井先生の何かしらの企み?


とりあえず、あまり深入りしないで様子を見よう。


いじめられたときから、人のことを信用できなくなって、家族にも1番辛いことは言えなくなった。


家族には迷惑かけたくなくて、心配させたくないからだ。


あと、プライドもあるのかもしれない。


家族の前では少々辛い話をして愚痴る。


本気で悩んでいるものは、言えない。


楽しい話嬉しい話はたくさんする。


喜ばせたいからだ。


わたしが長女だからだろうか。


坂井先生には、なぜかいじめのことを話してしまった。


今になって後悔。


家族にも言えなかったことなのに。


もう何十年も前だから、言えばいいのにって、思う人もいるかもしれないけど、当事者からしたら、そんな簡単なことではないのだ。


死ぬことを考えたくらいだからな。


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― 新着の感想 ―
[一言] 入院の時のさりげない人との出会いと退院の時の別れは人生の交差点という感じがして何かドラマを感じます。そのようなちょっとしたところがうまく表現できているなと感じました。
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