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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
嬉しさと不安の葛藤
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黄昏時

「パンケーキ美味しかったね」


「本当に。最高だった」


外に出ると、影が身長よりも高くなっていた。西の空を見ると、雲は何もなく赤い夕焼けが残っている。


「黄昏時だ」


「この時間ってなんか良いですよね。私、好きです」


「僕もです」


「枕草子でも、秋は夕暮れって言いますもんね」


「秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし」


「今から1300年前の平安時代も、現代も人間が感じるものは同じなんですね」


「そうだな。清少納言もこの夕焼けを見て感じていたわけだな」


「ですね」


「そろそろ帰りますか」


「はい。今日は美味しかったし、楽しかったです」


「僕もです」


私たちが歩いていると、至るところにイルミネーションの宣伝があった。


「イルミネーションやってるんですね」


「本当だ。凄い宣伝されているな。来週とか一緒に行きます?」


「行きたい!」


来週は、坂井先生とイルミネーションか。また楽しみが増えた。



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