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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
生きることって辛い
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電車

 その日は、電車で帰った。原田との記憶が頭を過ぎる。「最悪」心の中で呟いた。


 そんなとき、原田からメッセージがきた。


「今日は申し訳なかったです」

 

 全部やりたいことやっておいて今更なんだよ。ふざけんな。


でも、ここまで原田にされたら、何が何でも取引は絶対取ってやる。来週は、原田に最終決定の広告案を出して、取引取って、そしたら、原田との縁を切る。


あと少しだけ付き合うしかない。あと少しの辛抱だ。大人の対応で返信するか。



「はい。大丈夫です」


「返信ありがとうございます。お詫びと言ってはなんですが、来週ランチ行きませんか?」


「お詫びなんていいですよ。気にしてません」


「直接謝りたいんです。仕事のこともありますし」


「分かりました。ランチだけなら、大丈夫です」


 ランチだけと強調して返信した。


 電車の中は、飲み会終わりの人間たちがたくさんいた。


気のせいか、電車の中は、若干酒臭い気がした。


お酒を使って楽しんだり、悲しみや辛さを取ったりしているんだろうな。


お酒を飲んでる時は、ふわふわして、少しの間だけ「嫌なことなんてどうでもいい」という気持ちになる。



 携帯をいじったり、寝ていたりとおしゃべりしている人はこの車両にはいない。


みんな疲れ切っている。ガタンゴトンと電車の音だけが耳に響く。


外は真っ暗だった。でもあかりはまだたくさんついていてキラキラしている。ビルの窓の明かりや街灯、車のヘッドライト、ネオンサインがまだ活動している。


眩しすぎるほどの明かりだ。



 

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