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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
佐々木柚の過去
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スクールカースト

 私をいじめているやつらは、クラスで一軍に所属していた。


クラスには、子どもの中で序列がつけられる。


自然に。


一軍の子たちが1番影響力を持っていて、いわゆるイケイケな子たちだ。


スカートが短くて、髪の毛を染めていて、巻いている。


校則違反しかしていない。


ピアスをつけている子もいる。


一軍は、自分たちが一番えらいと思っている。


実際、一軍には逆らえない。


スクールカーストという、グループ間によるクラス内の序列。


クラスメイトのほとんどの子が自然にスクールカーストを意識して、生活している。


クラス内の自分の立ち位置や地位を把握し、ランク付けしてる。


一軍にいる子たちは、男女関係なくモテる。


それだけ、影響力があるし、一軍と付き合ってるだけで、自分の身の安全が保たれる。


でも、一軍は一軍と付き合うことが多い。


わたしは、いじめられてるから、当然底辺だ。


一軍と一番かけ離れている。


一軍から離れれば離れるほど、仲良くなろうとする人は少なくなる。


一軍は、権力が高いし、なぜかみんなコミュニケーション能力も高い。


だから、先生とも仲良くなる。


や、仲良くなるとは違うか。


先生としては、一軍の子たちをうまく統制することがクラスをまとめるための鍵だと思っている。


発言力が高いから、一軍の意向が良い方向に向けて良いクラスができるという仕組みだ。


スクールカーストの底辺から抜け出せる日はくるのだろうか。


今のところ、絶望しか感じられないが。

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