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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
佐々木柚の過去
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親友の裏切り

 クラスでもいじめが始まった。


私の席には触れたくないんだって。


隣の席とは、くっつけるルールなのに、私の席だけ10センチくらい離されてる。


無視もされた。


私のクラスには味方がいなかった。


私は休み時間より授業中が好きだった。


なぜかと言うと、休み時間になるとみんな友達と一緒に話すから。


わたしは友達はいない。


私だけが、まるで世界から見放されたような気になる。


笑い声が嘲笑に聞こえる。


みんな私の悪口を言っている気がする。


給食は、そういうストレスのせいで喉を通らず、時間内に食べきれなかった。


つらかった。


トイレ掃除の担当の時、


「トイレ掃除1人でお願いね」


と頼まれた。


「掃除が終わる時間になったら呼びに行くから」


と。


でも、誰も呼びにこなかった。


掃除が終わって、反省会も終わった後、私は教室に戻ろうとした。


廊下で泣きそうになった。


なんで、こんな思いしなきゃいけないんだろう。と。


ある昼休み、突然クラスの子たちから、一緒に遊ぼうと言われた。


やっと、いじめが終わるのかと思った。


でも違った。


それは、私を辱めるための遊びだった。


トランプでババ抜きをした。


明らかに、私以外の人たちは、チラチラ見合っている。


私が負けた。



「じゃあ、罰ゲームね」


「1年から3年の教室の前の廊下を全力で走ってきてね」


私は走った。


悔しかったけど、逆らえなかった。


公開処刑だった。


みんな、物珍しそうな顔で、ひそひそ私をみては、嘲笑う。


つらい。


親友と呼んでいた子からも裏切られた。


親友も、あいつらの仲間になったんだ。


朝一緒に登校してた親友に、


「一緒に行けない」


と言われたのだ。


言われた後、わたしは1人で通った。


親友は、いじめてきてる子たちと登校し始めた。


辛かった。死にたかった。

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