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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
愛は凶器ともなりうる
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名誉の殺人

 ニュース番組で、原田が取り上げられていた。


「なぜ、愛する人を刺してしまったのか」


という題で、特集が組まれていた。


そこで、こんなことが言われていた。



原田は取り調べでこんなことを話しているらしい。


「私の恥をぬぐい去り、名誉を回復できると思ったからだ」


その発言から、原田は「名誉の殺人」をしようとしたのではないかと。



名誉の殺人とは、婚約をしたり、結婚してる人が浮気をしたり、不倫をしたりした場合に、その女性を親族や交際相手の男性が殺害する慣習だ。


中東などの一部地域に残り、国連の統計によれば世界中で年間5000人の女性が名誉の殺人として殺されているという。

彼らは、殺害によって、自分自身や家族の名誉を回復できると考える。




原田とは結婚していないので、親族ではない。


しかし、原田視点で考えると……





原田は、被害者の女とは婚約関係に相当するほど仲が良かったと考えている。


それくらい原田は愛していた。


そして、その女が警察に行き、警察から二度と近づくなと言われる。


原田は、その裏切りの行為が許せずに、殺人を考える。


「不適切な行いをした人は、殺さなければ」


「殺せば、私の名誉を回復することができる」



名誉の殺人となる場合、事故として片付けられることが多いようだ。


ひどい話だ。


しかし、日本ではそんな殺人は認められてないので、刑罰になるが。


そんな特集を見てしまった。


吐き気がした。


私の考える域を超えている。


原田は、想像以上に怖い人間だった。


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