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生きてる価値を探す日々  作者: 湯川田 美央
愛は凶器ともなりうる
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ドクター

 目を開けると白い天井に白い壁、私はベットの上で寝ている。


周りには機械やら点滴やらがある。


私は病室にいるんだ。


お腹がズキズキする。


なんで、私はここにいるんだろ。


死んだのかと思った。


生きていた。


原田が刺してきてそれで……


どうなったんだっけ?記憶にない。



「お、佐々木さん、おはようございます! 体調どうですか?」


ドクターらしき人が入ってきた。白衣きてるからそうだろう。


「お腹がズキズキします」


「そうだよね、ほんと大変だったね。あなた、3日間ずっと寝てたんだよ」


「わたし、どうなったんでしょうか」


「まずね、あなたを刺した人は逮捕されたよ。安心して! そして、あなたを助けたのは実は僕なんだよね」


「え、どういうことですか?」


「実はね、刺された瞬間、僕は仕事終わりでちょうど帰り道で歩いててね、これはまずいと思って、まず原田とかいう男を殴って動けなくしてそれで、救急車を呼んだわけ。


僕、ここの病院で働いてるからそこへ誘導することができたってわけよ。


感謝してな」


「それは感謝してもしきれないです。すみません。ありがとうございます」


「うそうそ、じょーだん。気にしなくていいよ。やー、助かってほんとよかったよ。


ちなみに、佐々木さんの担当医、俺になったからよろしくね。あ、僕、坂井 晴人と言います! しばらくは入院だよ」


「さかい はると先生、よろしくお願いします。この恩はいつか返します」


「だから、いいって! それよりゆっくり休んでね」


優しくて面白い人だった。


こんな私のために、助けてくれる人いるんだな。


嬉しかった。


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― 新着の感想 ―
[一言] この主人公には本当に幸せになってほしいですね。
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