田中心の視点
「心ちゃん! 取引成功おめでとう!」
「ありがとうございます! ゆずさんのおかげです!」
「これで、心ちゃんも一人前だね」
「まだまだですよ。私は、柚さんのようにバリバリに働きたいんです!」
「私なんて、大した事ないよ」
「ありますよ! 憧れの存在です」
「心ちゃんは褒めるのが上手いねえ」
「本当の事言っただけですよ」
柚さんに祝われちゃった。嬉しすぎる。柚さんは私の先輩。
新人研修の時に、お世話になって、それ以来ずっと良くしてくれるの。
ご飯まで行く仲。
柚さんは、めちゃ美人だ。
二重だし、かわいいし、優しいし。
髪はロングでさらさら。少し茶髪。前髪はある。
芸能人になれるレベルだ。
しかも、あったかくて、相談しやすい。
こんなにかわいくて優しくてモテる人が私の先輩にいるなんて最高だと思う。
私のことは、下の名前で呼んでくれる。
名字で呼ぶ人が多いから、田中さんって、呼ばれることが多いんだけど、柚さんは別。
名前で呼ばれるとなんか嬉しい。
だから、私もゆずさんって、呼ぶ。
柚さんは、仕事もできるし、最強。
柚さんとは、新入社員のころから、面倒みてもらってて、ご飯まで行く仲。
「田中さん、佐々木さんって彼氏いるのかな?」
また来た。柚さん目当てで、私に柚さんの彼氏情報を聞き出そうとするやつ。
「どうなんでしょうかね。自分で聞いて見たらどうですか?」
「それはできないよ。佐々木さんと仲良いんでしょ。教えてよ」
「私仕事あるんで失礼します」
柚さんを狙っている男は、かなりいる。モテるんだよな。
あんな可愛い子いたら、付き合いたくもなるよな。
でも、柚さんの恋愛事情って聞いた事ないな。
きっと、イケメンの彼がいるんだろうな。
今度、聞いてみよ。
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