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第七回 『プロット!?(そもそもその字ヅラがワナかも)』


 どうも皆さん、ボンクラです。


 リアルにチョコをいただいたりしてしまったので、恐れ多くも舞い戻ってまいりました。


 ……って、いやまあ、そもそも終わりにした覚えもないんですが。



 さて、毎度のお約束ですが、当講座は「役に立たない」「当たり前のこと」をつらつらと述べるだけの、ザ・時間のムダな文章講座でありますことを改めてご確認ください。


 あと、受講料はチョコとなっております。

 あ、すでに納めて下さっている方々はもちろん必要ありませんので、どうぞどうぞ、ずずいっと特等席のゴザの方へ……。




 えー、では、今回のお題ですが……。


 『プロットってものについて』


 ……なんかいかがでしょうか。

 ちょうどちょっと前に、知り合いの皆さんの間で盛り上がってましたんで。




 ――さて、このプロットってヤツ。

 そもそも、『プロット』って言葉自体がクセモノと言えるかも知れません。



 なまじプロットっていう「ちゃんとした」言葉があるだけに、何とはなしに、「キチンと形にしよう」とされている方が多いような気がするのです。


 まあ、確かに、ちゃんとしたプロット、っていうのは存在しますし、そう表現するに相応しいものを築かれている方もいらっしゃいます。


 ですが同時に、「ちゃんとプロットを作ると疲れる・満足してしまう」という意見も見受けられました。



 ――なので、ハッキリと言ってしまいますが……。



 小説の書き方がまず十人十色なのですから、『プロット』だって個々人の自由な形で構わないわけでして……。

 なかなかまとめられないとか、そういうことは気にしなくていいと思うんですね。



 思いつくままの雑多な落書き、上等です。

 溢れ出る妄想そのもの、大いに結構。



 作品を書くにあたり、なんらかのメモを取ったなら、それはもうご自身なりの『プロット』で良いと思います。


 ……なので、こうした広義での――下書き落書きすらも含めたプロットとなると、実際にはプロットが無いって人はほとんどいないと思います。

 いやもちろん、「まったくいない」とか言う気はありません、そういう思いつくまま一筆入魂なスタイルの方もいらっしゃるでしょうからね。



 ……では続いて、下書きにしろ落書きにしろ、そんな広義のプロットを『書いた方が良いのか』ですが……。



 それは書いた方がいいと思いますよ。


 基本的に思いつくまま書くスタイルの人だとしても、ちょっとメモを取ったり下書きしたりしてみるだけで、自分の作品を客観的に見直すことに繋がるからです。


 人間っていい加減なもので、大体の場合(そうじゃない天才肌の人もいますが)頭の中で「カンペキ!」と思っていることでも、いざ外へ出力してみると(書き出してみると)、思った以上の『ズレ』があったりします。



 何か違う……みたいな感覚、おありじゃないでしょうか?


 それを防止したり、修正したりするのに役に立つのが『プロットっぽいの』です。



 取り敢えず、思いつくままを書いてみれば……その出力の時点で『ズレ』にいち早く気が付くこともありますし、そうでなくとも、いざちゃんと「書く」とき、目印のような役目を果たすと思います。


 たとえるなら、直線を引くとき、いくつかそこを通る「点」が打ってあれば、フリーハンドでもそれなりにちゃんとした、目的地へ向かう線が引ける――という感じでしょうか。


 しかも、思い付きを羅列することで、また別の、より良い「道」が閃いたりしますしね。


 そしてもちろん、下書きでも一度書いていれば、文章表現の面でもより磨きがかけられると思います。二回目三回目となれば……ってわけですね。



 ……ともあれ、結論としては。


 繰り返しになりますが、人間の頭なんていい加減なもので……。

 書いてる側からすぐに、必要なことを忘れたり、微妙に違う形に改ざんしたりしてしまって、結果、『ズレ』が生じて身悶えする――とか普通にある話なので、下書き落書きはガンガンしちゃうべきだ、ってことになりますか。


 ええ、形にこだわることなく。


 順番だの時系列だの考えず、書き散らかせばいいのです。


 よくある、ちょっとアレな天才科学者とかが、メモ書きやらを徹底的に書き殴りまくって、床一面落書きの紙だらけで足の踏み場も無い――みたいに。


 もちろん、整理してないと、必要な下書きを探し回ったりするハメになる可能性もありますが……落書きでも一度書けば、「書く」=「出力した」経験と記憶が残るわけですから。

 そして、人間の頭はいい加減と言いましたが、そうした経験と記憶が完全に失われるわけでもない。

 一度でも「書き出して」いれば、それはきっとゼロから線を引くより、少しはやりやすく、また良い線となることでしょう。



 では、こんなこと言ってるボンクラ自身は落書きをしているのか、って話ですが。

 思い付きの落書き、下書き、書いたはいいがボツにしたシーン、納得いかないで削って差し替えたシーン……などなど。

 パソコンで、いっぱい行を開けて下の方に(押し入れの奥に詰め込むように)溜めに溜めてある、そうした正式採用してないものを諸々集めて数えれば、取り敢えず……。



 『畢罪の花』で約5万字。

 『4度目も勇者!?』で現在約3万字ってところですか。連載中ゆえに増殖中。

 4勇については設定集の方もあるんで、もうちょいマシマシになるかも。


 さらに、他の、(なろうには)投稿してない作品群(20万字前後の長編だけど、全部ちゃんと完成してますよ! 一応!)とかも含めると……平気でン十万いくのは間違いないですね……いちいち確認しませんけど。めんどくさいから。


 ……そう、正式なプロットってもんでもないですし、4勇なんかはそもそも連載がほぼ行き当たりばったりですが、それでもこれぐらいはメモってるってわけでして。

 ……というか、それゆえに4勇の場合は、勢いで書いて、「やっぱ違う」でボツになったやり取りとかシーンが割かし多めだったり……。


 まあともかく、言った以上はボンクラもやってますよ!……ってことで。






 ちなみに、余談ですが……。


 もし試したことがないなら、『紙にペンで』あれやこれやと思いつくまま書き殴る、という落書きをしてみるのもいいかと思います。

 実際に手を使って文字を書く、という方法が多分、頭の刺激にいいんだと思うんですが――。

 この方法で、分かりきったこととか、すでに書いた話とか、当たり前のこととか……徹底的に(乱雑に! 丁寧に揃えるとか、一切考えない。考えてはいけない!)、とにかく思いつくままに手を止めずに書き出しまくってみると、ふっと良いアイデアが浮かんだり、見落としが見つかったりします。


 アイデアがなかなか出なくて悶絶しているときなど、一度試してみてはいかがでしょうか。

 あらためて作品を見つめ直すことにも繋がりますしね。




 ……そうした紙落書きは、上記のボンクラ作品群にももちろんあります。

 さすがにこっちは字数とか分かりませんし、ポイしちゃった可能性も大ですが。

 まあいいんです、「書き出す」ことが重要なんですからね。





 ――さてさて、そういうわけで……今回はこれぐらいにいたしましょうか。


 ご静聴、どうもありがとうございました。



 相も変わらず、やっぱり「当たり前」で「役に立たない」ことばかりだったと思いますが……。

 まあ、すでにそれについては注意喚起してあるんですから、苦情はナシでお願いしますよ?



 ……ホント、お願いしますよ? あ、チョコもね。







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― 新着の感想 ―
[良い点] >パソコンで、いっぱい行を開けて下の方に(押し入れの奥に詰め込むように)溜めに溜めてある これ! めっちゃわかります!! 私、執筆用ファイルがあって、1更新分だけを別のファイルに分けるんで…
[一言] 今回もとてもためになりましたッ! とにかく書いてみるという箇所に特に共感しました! 結局は作品のクオリティというのは、設定なりストーリーのあらすじなりを練る際に、使った頭と指の量に比例するの…
[一言] 久々の更新ですね。 いずれは自分もプロットを作れるようになりたいので、こういう記事はとても嬉しいです。 なるほど、メモ書きでも良いのか……プロットが作れるようになったら時系列が無茶苦茶な作品…
2020/01/02 23:23 退会済み
管理
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