短編(詩) 歌にのせて 作者: 咲元 掲載日:2017/12/12 出会った頃から、きみは輝いていていた。 遠い世界の人だと思っていたのに。 強引な手が、ぼくの手を引いた。 青空の下。 きみは夢を語った。 その姿は眩しくて、嬉しくて、寂しかった。 きっと、その夢を叶えるとわかっていたから。 街中を歩けば、きみの歌が聞こえる。 『こんなに近いのに、こんなにも遠い』。 ありきたりな歌詞がこんなにも染み入るのは、きみのせいだ。 ……なんて言ったら、蹴られるのだろうけど。 そして、少し照れたきみは言う。 「ばか」