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プロローグ

この物語には多数のパロディで構成されています

とあるストーリー、とあるセリフ、とある場面などにおいてよく知られているものが使われていることがあることをご了承の上でお読みください


 神々は退屈だった。

神には娯楽が存在しない。

ただ仕事―――自らの役割をこなすだけ。

それだけが彼らの存在理由であり、他のことはなにも必要とされない。

そのことだけが、自らの評価に繋がった。

神は完璧な存在かもしれない。

しかし、それはただ一点だけ。

本当の意味で神は決して完璧な存在ではないのだ。

嫌だと思っても拒否することなどできない。

神ですら、そうした運命の鎖に縛られている。

役割という仕事に従事する奴隷か。

そんな、役割を何千、何万年とただ繰り返すだけの生活に嫌気がさしていた。

 ぶっちゃけて言うと飽きたのだ。

同じ作業を真の意味で数え切れないほど繰り返すことに。


神々は暇だった。

しかし、彼らの世界―――神界には娯楽の類は何も存在しない。

ただ漠然といつもの作業に取り掛かろうとする。

そんな時、ある神は考え付いた。

    

「そうだ、人間を使おう! 彼らなら私たちを楽しませてくれる!!」


その言葉に神たちは眉を顰めた。

人間たちは確かに自分たちが管理している。

介入もできなくもないだろう。

しかし、神たちの管理は基本的にただの監視だ。

神の影響力は大きいので、基本的に何かが起きない限り大きなことはできない。

世界、そして他の神の修正力が働くからだ。

せいぜい間接的にちょっとした奇跡―――砂漠に雨を降らせたりするぐらいだ。

つまり、世界中の人間に影響を与えることはできないのだ。

神たちは溜息をつく。

しかし、言い出した神は止めなかった。


「違う、全人類である必要はない。ほんの十数人で構わない。

その者たちでゲームをさせて競わせるのだ。

私たちはそれを見て楽しむ。きっと面白い!」


なるほど、と神たちは思った。

確かに十数人―――人間たちのほんの一部ならそうすることは可能だろう。

その程度のことではすぐに飽きるかもしれないが暇つぶしになるだろう。

僅かに反論する神もいた。

「それはその者たちの運命を変えることになる」と。

 しかし、多くの神たちの賛成の意思にのみ込まれた。

     

「さあ、さっそく準備をしよう。神々のゲームを」


そう言った神の表情は美しい笑顔だった。

どこまでも美しく、どこまでも無邪気で、

―――まるで悪魔のように―――     

 ただただ、笑っていた。


 神々は娯楽を得た。

 もう一度確認しよう、神は完璧な存在ではない。

 決して完璧な存在ではないのだ。

 自分たちのしようとしていることがどういうことなのか。

 そのことが分からなくなるほど彼らは暇だった。

 結局はそういうことなのである。






 私は目を覚ます。

 体を起こすことに意味はない。

 ここには上下左右は存在しない。

 ただこの空間に存在するのは私自身と一本のカギ、

 そして―――無数の扉。

 ただそれだけだ。

 溜息をつき、カギを手に取った。


「やれやれ、また始まるのか」


 そう呟くと、目の前に広がる扉の一つに前に立つ。

 すると、カギが光り輝き、光球に包まれた。

 それも一瞬、すぐに光が弾ける。

 私はそれには意も介さず、カギを鍵穴に差し込み、ゆっくりと回す。

 そして、扉が音もなしにゆっくりと開く。

 扉の中から溢れてくる白い光。

 私はその中へとまるで散歩をするかのように歩いていく。

 私の体全体が光へと消えた後、その扉は先と同じようにゆっくりと閉まった。

 そこにはただ扉だけが広がり、

 ―――その扉すら幽霊のように消えていった。

 最後にはその空間には何一つ残らなかった。






 一人はイギリスにいた。

「僕はそこで見つけられるのかな?」

 少年は笑顔のままそう呟き、扉の中へと消えた。


 一人は南米の熱帯林にいた。

「ハハっ、やつはそこにいるんだなっ! いいぜ、オレをそこに連れてけや!」

 180cmはある男は犬歯をむき出しにして、扉の中へと消えた。

      

 一人はアフリカの砂漠にいた。

「やれやれ、ゲームとやらに興味はありませんがねぇ。まあいいでしょう。私も暇ですから」

 体をローブで纏い、フードをしたうえでキツネの仮面をかぶった者は扉の中へと消えた。


 一人はとある都市のスラム街にいた。

「…軽く死んでしまえばいいのに。……面倒」

 ボサボサの髪で顔を隠した者は扉の中へと消えた。


 一人はとある豪邸にいた。

「……いいですよ。私は行きます」

 少女はバチッと僅かに紫電をもらし、扉の中へと消えた。


 残るは2人。

 場所はすでに分かっている。

 さあ行こう―――日本へ。






 フィールドは整った。

 プレイヤーもそろう。

 後は号令のみ。

 いよいよ神々のゲームが始まる。


はじめまして、永久の詩です

文章力なしの文章ですが、読んでいただけると幸いです

更新は基本、週一回日曜とさせてもらいます

できるだけ守って、頑張っていきます

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