願いと名前(雪華視点)
お姉ちゃんですね
榊 雪華
容姿は可愛いですね元お母さんの血が強いんでしょうね
スタイルはアイドル体型です小柄で身長155前後
髪の毛は黒髪で前髪をオン眉にしている
私はあの子を殺してしまった
私があの家から連れ出さなければもしかしたら今もまだ生きていたかもしれない。
榊 雪華それが私の大事な名前
あの子は母親の連れ子でまだ3歳だった。私に初めて妹ができた時それはもう嬉しくて嬉しくてお世話とか進んでやってた
だけど父親の不倫と母親の散財がきっかけで両親は離婚した。
父親は私達の親権を捨て新しい女にすぐに乗り換えた
離婚前父親が電話で誰かと喋ってるのを聞いた
「あぁ分かってる子供はちゃんとあっちに押し付けるから大丈夫新しい家族にやっとなれる 愛してるよ」
そこで自分達は捨てられたと理解した
離婚後生活が荒れ始める母親の暴力は全て義妹に行き私は居ないものとして扱われていた。
母親がご飯なんて作ってくれたことなんてない、いつも義妹が小さい体で作ってくれた私も何か作ろうかと手伝ったけど料理能力が壊滅的すぎていつも妹に怒られてた
私が高校生に上がった時成績はいつも上位に保ち勉強とバイトを両立掛け持ちして生計を立てていた
私がいない時に母親が帰ってきた時はちゃんと隠れるんだよ?と教えた。そして後悔する、母親は家を荒らし妹を探し逆らったことに逆上何度も何度も叩かれた跡があった。
でも妹が笑顔で言った
「お姉ちゃんがすぐ帰ってきたらお母さんすぐ家出てたんだよ!エヘヘ!ありがとうお姉ちゃん!!」
私はこの子になんてことを教えたんだろうほんとは何も教えずただただやり過ごせばここまでの仕打ちにはならなかったかもしれないまさか母親がそこまでしてやるとは想定外だったすぐ諦めると思ったんだ
額から血を出してる妹でも笑ってる
妹はもうどっか壊れ始めてるのかもしれないそう感じる
私は19歳になってすぐこの家から妹を連れ出したあの親がいない優しい世界に、妹はまだ13歳なんだもう10年十分苦しんだこれからは私が妹を幸せにしなくちゃ
それから怒涛にそして緩やかに月日が流れていった
最初は生活が苦しくてあまり良い環境にしてあげられなくて何度も反省したしなんでこんなこともできないんだと、自分を責めたりもしたでも家に帰って妹の笑顔を見るたび疲れが癒やされる。最近はストーカーに悩まされて嫌がらせも増えていった
妹は何かに目覚めたのかあんなに綺麗だった長い髪の毛をバッサリ切り落とし刈り上げにしてきた
後はお金をなるべくかけないように、武術を盗み見て鍛錬していた何度か行って師匠に気に入られたのか無料で見てくれることになったらしい妹には運動の才能があったみたい
すぐに上達していきなんでも体で吸収していった身長も私を抜かし170を超えるかっこいい筋肉質の女性になっていった高校は男子制服を来て登校し、帰りは仕事場まで私を迎えに来る。最初は遠慮してたけど妹がそれを無視して迎えに来てくれて少し嬉しかった。私は勉強しかできないからちょくちょくテスト勉強とかを教えてあげる
お小遣いも少ないけどあげてそうやって仲良く二人で暮らしてたあの日前まではーーーーーーー
〜×××が車に轢かれる一週間前〜
ポストに茶色い封筒が投函されていた
その封筒の中には怪文書が入っており彼氏と別れろや私の盗撮写真や妹の写真までも入っていた。
怖くなってすぐ家に帰ってすぐに破り捨てた前回のストーカーの件については妹が拳で解決してくれて警察にも妹が被害届を出してくれた。警察はすぐ引っ越せとか言ってくれたけどそんなお金私にはないし頼れる人もいない。妹にこれ以上迷惑かけたくなくて初めての出来事を黙ることにした。
ここはセキュリティーもあるし監視カメラもあるし、鍵は私と妹しか持ってないそう言い聞かせて自分を落ち着かせる。
〜3日前〜
今度はカッターや小動物の死体が入っていた。
妹にバレないよう管理人さんに相談し、監視カメラの様子を見せてもらったりしたが何かで隠されて何も見えなかった。
誰がいつ見ていたかわからない。その恐怖で体が震え始めるどうしようでも妹には言えない
〜前日〜
今日のポストには何も入ってない
〜当日の朝〜
黒い封筒が入っていたそこには
お前の彼氏を殺す、殺害予告だった。
警察に電話したが取り合ってもらえず、考えに考えたどうしたら良いのかでも何も良い案が浮かばない
今頃妹は高校で授業を受けている時間大丈夫大丈夫ただの脅しだよだから今日は仕事を休んで家に鍵かけて妹を外に出さないようにしよう。
そう計画を立てた。
妹はいつものように鍛錬しに行こうと外を出ようとしただからゲームの話をした
私が一年前くらいにやってた乙女ゲームの話、ちょくちょく何度か誘っても妹はシューティングゲームしか興味がなく鍛錬や学校の暇さえあればシューティングゲームをするほど
私がやってた乙女ゲームにもシューティング要素があるだから興味を持つと思って今そう話した。
少しくらいついたけどあっけなく外に出てしまう私はその後を追うことしかできない。
大丈夫
大丈夫
ただの脅しだこんな事起こるはずがない
そう言い聞かせているが嫌な予感が止まらない
妹を追いかけると信号で止まっているのを確認した安堵して妹の名前を呼んだ
その直後信号を無視した車に妹が轢かれた、、、、、、、
妹は数十メートル吹き飛ばされ血を吹き出し頭から血を流している。私はすぐに駆け寄り救急車を呼んでくれと声が潰れるほど大きな声で叫んだ。妹の名前も
今あの子は私が殺したようなものだちゃんと話してれば何か変わったかもしれない何度呼んでも妹は目を開けてくれない。
「おおおおお前がイケナインダゾ!!!!!!僕のお願い無視するから!!!!!!」
「こうなったのも全部全部雪華がいけないんだ!!!!!!」
見たことも知り合いでもない男からそう言われた
こいつが妹を殺したんだいや違うちゃんと言わなかった私が殺したんだ
行く前の笑った顔の妹が頭から離れない
もうあの笑顔が見れない
数分して救急車が到着した、妹は集中治療室に連れて行かれ私は祈るばかりだった。
神様お願いします何でもしますから妹だけは妹だけは助けてくださいどんな事でも私が引き受けるからだからお願いします。
治療中のランプが緑に変わる
出てきた医師に告げられる
「手は尽くしましたがーーーーーーーーーーー」
殆どそこから何も聞こえなくなった頭が真っ白になって
最後に聞こえた言葉は
「お悔やみ申し上げます」
だった。
私は病院からどうやって家に着いたのかわからない
ずっとぼーっとしてて何も考えられない、、、、
自殺をなん度も何度も何度も何度も何度も測ろうとして未遂で見つかる。妹の事は簡単に殺したのに私の事は誰かに見つかってしまう今度は精神病棟に入れられ精神安定剤を打たれて、、、、、管理され、、、、
とめどなく涙が落ちる病室の椅子で静かに座って先生が来るまで待ってただただ生きる屍とかしていた
その日はヒソヒソと患者たちの声がはっきり聞こえた
「御百度参りって知ってる?」
「なんだいそれ?」
「神社に決まった時間に100回途切れず風邪ひいても病気にかかっても休まず行けば何でも願い事が1つ叶うんだってよ」
「誰から聞いたんだいそれ」
「ほらいつも絵書いてる子いるだろ?その子がずっと独り言で誰かに話してるのを聞いたんだよ」
「なんだいじゃあ作り話かもしれないんだろ?」
「さぁどうだかね?」
私はすぐに行動した
病院をバレないよう抜け出し、神社に100回通い続けた
100回のうち数回は抜けたことがバレて大騒ぎになったがそれでも私は抜け出し、ちゃんと病院に帰った、
念願の100回目
これで最後だと言わんばかりに気合を入れ
口に願い事を出した
「もう一度×××に生きて会いたい」
噂でも嘘でも真実でも私にはもうこれに縋ることしか出来ない
「ーーーーお前はその願いに何が代償に出来る?」
私以外居ないはずの神社に私以外の幼い声が響く。
「全部です、、、私の全てが代償でも構いません。」
私はその声を確認しようとせずただただ願い事を口にする
すると幼い声の子は残酷なことを私に求めた
「そうだなお前が代償でも構わないがそれじゃぁお前の願いは叶わない」
「生きてもう一度会いたいのだろう?」
「じゃあ代償は妹の真名にしよう」
「名前が変わったところで魂の本質は変わらない」
「!!」
「そんな!!」
「私の名前じゃダメなんですか」
あの子から何かを奪うことはこれ以上したくないしかも名前を奪うなんて
「大丈夫大丈夫少し記憶が改竄されるだけだ君の願いはもう一度×××に生きて会いたいだろう?君の代償はこれから払う肉体だ」
「まっ例えで言うなら転生?だね〜」
「妹と同じ世界に生きたいだろう?」
その提案は悪魔の囁きだ確かに私からなんでも奪っていいと本気で思ってたでも妹から名前が奪われたら私のことを思い出してくれないかもしれない
でもまた妹に会えるなら、、、、
ーーーーーー今度は私が妹を守らないと
「、、、、、、お願いしますもう一度妹に、、、、生きて会いたい」
体が光り始める
私は薄く目を開けると幼い神のような子供がこちらを慈愛の満ちた顔で行っておいでそう言ってくれた
次目覚めた時は1番に妹を探そう大丈夫思い出せないとしても私が教えてあげる今度こそは幸せにしないと
ストーカーのその後
刑を執行されるものの死刑ではなく懲役刑で雪華が転生後何十年後かに釈放されまた可愛い女の子に同じことをして逮捕される。その繰り返しであった
雪華は願い事をあの男を殺して欲しいというものだったら神様?は即時に殺していた。
御百度参りは、大きな願いに対して代償が伴うものらしい 今でも一人で誰かに話しかけながら絵を描いている子供はブツブツと独り言を話している。
雪華が誰に何に転生するかは神様?は言及していない。
誰になるんでしょうね????