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ゲーム要素とトラブル

冒険者ギルドにハルベルト・フィルタ(師匠)と一緒にやって来た。


ギルドは貴族区にはなく平民区にあるもちろん外出するので変装は必須だ

変装はこの前ルイと一緒に豊穣祭行った時と同じにしてる茶髪茶目だ。

この世界は茶髪茶目が多いいみたい私はうまく溶け込めてると思う

学園を飛び級、卒業した後はなるべく学園に寄り付きたくないので冒険者になって生きよう

学園はイベントが発生するに決まってる!!

もしかしたらこの世界のどこかにお姉ちゃん?っていう人がこっちに来てるかもしれないと下心満載で冒険者になる。冒険中には日本に似た国があるかもしれない前世はできなかったことができることに胸が弾む

冒険者ギルドの外観は漫画やゲームで見たような感じで、本当にファンタジーだった。

大剣を背負っていたり、双剣、剣、短剣、杖、弓、など鎧を着てる人もいて興奮どころの話じゃなかった。


「こんにちはフィルタさん今日はどうしたんですか?」

ハルベルトに話しかける受付の女の人


窓口からは上半身しか見えないのに割といいスタイルをしている胸がでかい

思わず目をそらしあたりを見渡す

内装は洋風でジョッキはガラスでなく木だ。受付の周辺には張り紙がたくさんありこの世界の文字じゃなくアルファベットでAやらZやらと書いてある。

受付の隣は食堂らしく、食事を頼むときのメニューは上と下に書いてあった。

食事のメニューは意外と少ないらしい。


「実はな、こいつに冒険者登録をさせようかと思ってなまだ成人してないけど確か登録できたよな?」

そう言って私の頭を片手で鷲掴みし受付の女の人の前まで持って行かれた。

「えぇ大丈夫ですよそれにしても成人してないのにがたいいいですね ほんとにこれで成人してないんですか??」

「あったりまえよ わしが鍛えたからな!」

ハルベルトが高らかに受付の女の人に宣言した。


あまりの声の大きさに驚いて浮きだっている師匠の口を抑える。

「そんなに興奮しないでくださいよ師匠!!はは恥ずかしいです!」

「あぁ?別にいいだろ事実じゃねぇか!」

「え?ほんとですか!!?」

食事していた若い冒険者や、古傷があるひげ爺さんなどが声をそろえて驚いていた。

何をそんな驚くことがあるんだろうか?


「あの登録したいんですけど、、」

前のめりに私を除いてきた女の人に告げる。

「わっわかりました ではこちらに血液を一滴垂らしてください。」

出された木の板と、針

これをどうしろと?と頭にはてなマークを浮かべていると隣でハルベルトがジェスチャーしていたのでその通りにしてみた。

垂れた血液は木の板に吸い込まれていき何かが浮き上がってきた。


 冒険者ランク〜Lv.1

 名前 ( )


固有魔法   創造魔法・治癒魔法・神聖魔法

ジョブ 魔剣士

称号    ??の祝福を受けし者

魔力量    金

所持金    0

クエスト完了数 0


何だこれ?

「あの なんですかこれ?」

冒険者カード?で合ってるのかな、こんな画期的なのか?すごいぞこれめちゃくちゃテンションが上がる!!

モノホンのゲーム要素を目のあたりにして興奮気味になる。称号が目に入りあるんかいと思ってしまった

指さしながら聞く

「こちらのカードはユーナリア王国の賢者様 ジュンベン・バル様が開発なさった優れモノなんですよ!!」

え!?


ここでまさかのジュン先生の名前を聞くとは思わなんだ。

「ジュン先生が、、、」

すごすぎである。あの人何年生きてるんだか、、、、


「あの子のジョブやら称号やら書いてあるんですがこれはどういうものなんですか?」

「すみませんこのカードに乗っている情報は個人にしか見れないようになってるんです。我々が見えるのはランクと名前、クエストのこなした量になります。名前の方は今から登録いたしますので申し上げてください。」

「あ~名前名前は、、、、  白でお願いします。」

「おいおい そんな雑に決めていいのか?これから呼ばれる名前がシロになるんだぞ??」

「シロさんとか、おい!シロ!!とかになるんだぞ!?」

師匠が説得してくるが私はこの名前にして少しでも日本人が声をかけてくることにかける。


「大丈夫です。気にしません。」

師匠に覚悟を決めた顔でガン飛ばしてみた。

「そっそうか お前がいいなら別にいい、、、、のか?」


冒険者ランクLv1

名前 シロ


と木の板に印字されていく

「このランク上げるにはどうしたらいいんですか?」

「そうですね、受付の横のボードからクエストを選んでいただきこちらに持って来ていただければ

発注いたします。クエストランクはA~Zの26段階あります。」

26!?多くないか!!!!?

「成人になられていない小さな子供でもが冒険者になることもございますので26段階に刻み比較的に安全なものを提供してるんですよ Aが一番安全なもので薬草や小動物の解体などでZがドラゴンなどの魔獣討伐になります。」

多いと思ったことが顔に出ていたのか丁寧に説明をしてくれた受付の女の人


振り幅えぐくないか

「クエスト達成後のお金の受け取り・移動は冒険者カードをこちらのパネルにかざしていただければ行えます。」

とパネルに案内してくれる。正直画期的すぎて言葉が出ない。

もっとレトロだと思ってた

お金とか手で渡したり封筒で渡されたりとかそこら辺想像してたよ、、、


「じゃこのくらいにして帰るか!」

と唖然としていた私の背中をびしっとたたいた。 叩かれた背中がじんじんとする


「もう帰ってしまわれるのですか??」

「あぁ 今日はこいつの登録に来ただけだからな! またな!」

すごい元気な少年のように受付の女の人に手を振ってる師匠。


師匠と並びながら冒険者ギルドの帰り道でこの称号について聞いてみた

「師匠この称号という欄に 何とかの祝福を受けし者とかなんとか書いてあるんですがこれってなんですか?」

私はこの世界でも前世でも都合のいい時にしか神に祈っていない。なのにこの称号はおかしいだろと思いながら師匠の顔を見ると絶句していた。


「師匠?」

体を揺さぶると大げさに飛び跳ね男らしからぬ悲鳴を上げ後ろに後ずさった。

なぜ逃げる?


「すすすすいませんでした!!!シャルラン様!!私は貴方様にこれまでに大変無礼なことをいたしました!!お許しください!!!!!」

と生きよい良く公衆の面前で土下座しようとしたので、下げようとした顔面をつかみ起きろと小声で指示する。何がどうしてこうなった???

この称号がどんなに貴重なものなのか私は知らないぞ!!??

誰がどう見ても私の顔面に?が付いてるだろう



「説明を求む、、、」

とハルベルトに攻め詰まった。しぶしぶ説明し始めるハルベルト

「、、、、この世界に原初の神が11柱いることはご存じですよね?」

「いや、王族の1柱託宣と公明の神 アポロしか知らない。」

「ではそこからの説明になります。」


「ちょちょちょ家に帰ってからじゃだめか?ひとまず家に帰ろう!!ここでの立ち話はちょっと、、、それと口調をどうにかしてくれ 鳥肌が!!!!」

「わ、、、わかった。とりあえずシャルランの自室で話そう。」


まさか道端で話し始めようとするとは思わなかったので、説明を求めた私だけど急遽家で話を聞くことになった。

人を避けて帰っている中一人の女の子が私にぶつかって服を握りしめてきた。


「あっあの、、、助けてください!!!お願いします!!!」

可愛らしい女の子でこの世界では初めて見る桜色の髪の子だった。

「え?えっと、、、」


少し困ったことになったなと考えていたらハルベルトが女の子を私からはがした。

「この方が高貴なるお方と知っての行いか?平民風情がこのお方に触れる出ない」


女の子の腕をひねり上げるハルベルトに私は驚愕した。

まさかハルベルトがそんなことするとは思わなかったから

「おい ハルベルトその手を放してやりなさい。この子はただ助けを求めていただけじゃないか事情を聴く必要性があると思う。」

「しかしこの者は平民ですよ??」

「? それがどうかしたのか?平民であろうと等しく私たちと同じ人間じゃないか?」

「はぁ そこらへんにも説明が必要そうですね、、、」

ため息を吐き女の子の手を離したハルベルト

女の子は手首をさすりながらこちらを見上げてきたので事情を聴く。


「で、助けてほしい言って私たちに何してほしいんだ?」

「ああのおおお母さんとお父さんがいい妹が、、、カゾクが、、、」

ポロポロと泣き始める女の子に私はおろおろと戸惑うが落ち着け落ち着け事情を聴かなきゃ何も対処しようがない。

「ゆっくりでいいゆっくりでいいから私がた助けするから話して、、事情が分からないとこちらも対処しようがないんだ。」

ルイによくやるように頭を撫でる


少し落ち着いたのかちょっとづつ話し始めた

「わ、、たし、は ユキっていいます。  私の両親がパン屋を、、営んでてそれでお母さんが貴族に見初められたとか何とかで連れていかれそうになってお父さんがお母さんを守ろうとして、、、お店がめちゃくちゃに、、、」

この世界の貴族ってめちゃくちゃだ


「、、、分かった。ユキ君の両親のパン屋さんに私を連れて行ってくれるかい?」

「シャルラン様!!」

声を荒げるハルベルトに意見は聞かないと睨みつける。


「助けてくれるの?」

綺麗な赤い瞳から涙がまたこぼれる、その涙を掬い取り顔を見つめて彼女に宣言する

「あぁ君の家族を助けるよ」


女の子は私の袖を引っ張って走って案内をしてくれた。

ユキが言っていた通りにめちゃくちゃになっていたパン屋に放漫ボディの貴族風の男がいた。

放漫ボディの男のボディーガードと思われる騎士が平民の男を取り押さえている。

私はすぐさまハルベルトに指示を出し男を解放させた。


「お父さん!!!」

「ユキ!!!」

親子が抱き合っているのを見て心があったまるのを感じる。


私はパン屋の親子を背に隠しながら放漫ボディの貴族に話しかけた。

「私はガーデン公爵家の長男 シャルラン・ガーデンと申します。あなたさまはどこの誰なのでしょう?」

「お初にお目にかかりますシャルラン様 わ私は エービ・サンド サンド伯爵家の長男にございます」

「ではエービさんこの状況説明願いますか?」

「おおそれはそれは この者共が私にたてつくのでございます。この私が見初めたのだから妻に迎えてやろうと手を差し伸べてやったのですがそこの男と女が言うことを聞かないのです。 ちゃんと手切れ金も用意してやると言っているのですがねぇ。」


伯爵の位か割と地位が高いな

この世界の貴族は寝取りでもあるのか?普通愛し合ってる家族を引き裂くことなんてしないだろ

「まさか公爵様とあろうお方が下々の横取りなんていたしませんよね?」

とニタァと笑う放漫ボディの貴族エービ・サンド

すごく不愉快すぎて顔が引きつりそうだ。


私は後ろを向きあの貴族に聞こえないように話しかける。

「、、、私の専属料理人になりませんか?」

「は?」

と息を吐くユキのお父さん

「あなたたちに選べる選択しは三つしかありません。 一つこのままあの貴族の妻になる、二つ私の専属料理人になって庇護下に入る、三つあの貴族がいない場所に住み移るか。三つ目に関しては私があの方のお相手をいたしますのでその間に逃げてください」

「二つ目の選択肢に関しては賃金や生活の管理は私が行いますし、不遇を強いる生活にはさせませんどういたしますか?」

ごくりとつばを飲み込み、怪我をしているユキのお父さんが決断した。


「お願いします貴方様の庇護下に妻を家族を守れるのなら何でもいたします。」

「よろしい あなたのお名前は?」

「ビルド ビルドと申します。」

私は再び放漫ボディの貴族に向き直り微笑みながら告げた。

「この者共はエリーシアの庇護下にいる者たちです。彼女が数年前に修行に出させた公爵家の料理人にございます。ですので お引き取りを願いますでしょうか?」


顔を真っ赤にさせ部ちぎれ始めたサンド伯爵家の長男

人間てここまで赤くなることあるんだと観察してしまった。

「なっ!!!何をおしゃってるのですか!!!こ奴らを見つけたのは私なんですよ!!そもそも本当にガーデン公爵家のご子息なのですか?低俗なる茶色をしていらっしゃる。

彼の方たちはそれはそれは綺麗な私でさえ目を合わせてはならぬ色をお持ちなのだ!!私に嘘をつこうものなら即刻死刑にするぞ!」

わーものすごいブちぎれてる。こっちのハルベルトさんもものすごくブチ切れてる。

めんどくさいなぁと思いながらも首を突っ込んでしまったのも事実。

これは女性戸籍のエリーシアに存分に擦り付けよう。

変装魔法を解いていく


「これで証明できただろう?で嘘だったら何だっけ?殺すとか言ってなかったっけ?ね?ハルベルト?」

私の姿を見るなり焦り始めたサンド伯爵家の長男。


「いいいいえそんなこと私は、、、!!」

「ハルベルト お前が証言してくれるね?私に暴言を吐いたんだこれは伯爵にちゃんと報告と講義をしなければ ね?」

ハルベルトは力強く何度もうなずいた。

伯爵本人でなくて良かったと思うよほんと、息子の方でよかった。


「では後程迎えを寄こそう。 荷物をまとめて今日中に屋敷に来るように。」

「畏まりました。」

怪我してるユキのお父さんの額に手をかざし治癒魔法をかけ治す。

「ハルベルト こちらに来なさい」


ハルベルトの団長服のボタンをブチ取る

驚愕するハルベルトに小声で帰ったら新しいのを用意すると告げ納得してもらった?

なんかハルベルトの顔がニマァって一瞬緩んだ気がする

気のせいか?気のせいなのか?

ハルベルトを後にしビルドに近寄る


「これを持っておきなさい 屋敷内で君たち家族に不躾なことをする輩は出ないだろう。」

「帰るぞ ハルベルト」

さっと家族からハルベルトに向き直し

歩き始める。


「あっありがとうございます。」

大声でお礼を言って来たユキのお父さんビルドに驚いたがあの家族を守れたなら良かったよ

私は振り返らずにハルベルト共に帰った。

家に着くまで始終何か言いたげにこちらを何度もチラチラ見ていた。

執事ガスに平民区に迎えと空きのある部屋に新しい使用人をスカウトしたことを話した。




自室に着くとハルベルトがカギをかけ盗み聞き防止の防音結界を展開した。


「では、儂の知る限りをお話しましょう」

「口調が嫌だ」

「すみませんエリーシアお嬢様貴方様が口調を治せと命じられましてもこの話を語るには、治せないのです。」

「そういうものなのか、、、、」

「この話はユーナリア王国の全国民に語り継がれているお話です。」


全国民が、、、語り継いでいるのか

ごくりとつばを飲み込んだ。

お姉ちゃんがこの世界に来ているかもしれないという期待を心の支えに

私は冒険者になって世界中を旅して探してみようと思う

期待したいんだ期待するだけなら思うだけならいいよね、、、

受付の女の人の名前聞くの忘れた。

ハルベルトと知り合いらしいけど、、、、

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