学園へ準備
昨日弟ルイと一緒に寝て少し心が落ち着いたみたい
朝起きたら1人だったけど割と冷静だ。現在机について真っ白なノートと向き合ってるちょっと情報を整理しようと思う。
ノートには日本語で書こうと思うバレると怖いから
{如月4日}
睦月の25日に10歳の誕生日があった。
あと2ヶ月後にはシックザール学園に入学。シックザール学園は6年制卒業後ちょうど16歳で成人式がある。
私が目覚めたのは9歳なりたてのときで約1年勉強運動をかけてきた。この世界は元いた世界とは違って13ヶ月で1年らしい
弟の名前はルイで黒髪碧眼の美少年。超絶可愛い
日本の時は月の名前はただただいちがつとか読んでたけどこっちの世界の暦の読み方は割と難しいどっかで見たことはあるんだけど覚えてない。
私エリーシア・ガーデンは乙女ゲーム"永遠の愛を捧げる"略してエンアイの悪役らしい。らしいっていうのは実際にこのゲームを私はやった事がないやろうと思って気づいたらこの世界にいた感じである。
えっとお姉ちゃん??っていう人がやってて一緒にやろうって誘ってくれててその人はとても優しくて仕事を頑張って自分を犠牲にしてしまう人で、、、、
書いてる途中でノートに透明な液体が落ちてきたのがわかった
なんでこんなに悲しいんだろう分からない胸が苦しい
でも忘れる前に書かなきゃ書かなきゃいけない気がする
私がとても大事で大好きだった家族。
エリーシアはどのエンディングでも死亡ルートしかない悪役と聞いた良くて追放餓死エンディング悪くて断頭台死刑エンディングどんな悪いことしたらそんなルートしかないんだろう
クラスの女子生徒もやっていて割と人気なゲームだったみたい。このゲームにはシューティング要素があって恋愛や、ストーリーに興味ない人でも楽しめる要素があるらしい
キャラを育てることができ、魔物や魔王と戦闘もあるらしい流行りの3Dキャラ操作だって
私が見たのはこのプラチナブロンド、、、、白い髪の毛に金眼の色白くて可愛い美少女だった。今は改造して筋肉つけて身長伸ばしたけど
この世界の両親、ガーデン公爵はこの国の4代公爵の1つで相当権力があるらしい
・武力のガーデン
兵力、戦力、軍事能力に特化した公爵家であり白髪碧眼の勇者シャルル・ガーデンの末裔。彼は魔力、武術に長けていたらしい記述はあまり残っていない
シャルル・ガーデン私の祖先は元王家で、入婿なんだって
・知力のプラント
知略に長けており、研究者や博士が多い魔術具開発などに貢献している策略を企てることが多いが、ユーナリア王国の王族に忠誠を誓っている。ガーデン家と割と仲がいい
・権力のガートン
侯爵家であり公爵の下位に位置するが、国建国にあたり多大なる功績を残しているため公爵と同等の権力を持っている。
他国とも繋がりがある。
・財力のアクア
辺境伯であるが、財力により公爵家と同等の権力を有する
経済力に長けている。資力があり、商人が多く流行りなどはアクアの領地から出ている。
一括りで4代公爵と呼ばれている
ムーン教会の預言者によれば7年後魔王が復活すると公表されているんだとか
魔塔は主を求めてさ迷ってるんだって魔塔主は代々赤が目印
ユーナリア王国は大国で王の名をディーバシレウス・リオ・ユーナリア王妃をアルテミス・リオ・ユーナリア
第一王子ウィリアム・リオ・ユーナリア
第二王子ベルナルド・リオ・ユーナリア
王家の目印?は金髪で橙色の瞳第一王子の容姿は確かに学んだとおりだったけど第二王子は瞳の色が緑だった。第二王子は側妃の子で、そちらの遺伝子が瞳に出たみたい
階級は公爵、辺境伯、侯爵、伯爵、子爵、男爵の6つ魔力は七種類に分けられ平民はあまり魔力を持っていない。大胆に分けると王族、貴族、平民、奴隷だこのユーナリア王国で奴隷売買は禁止されている。
多神教国家で500年前に建国された歴史がある。
神話もあり神様や、精霊、魔物、魔王が、存在する世界
平民の生活は各領地にあるムーン教会から魔力の入った聖杯によって土地や水路を浄化し、農業を行い冒険
者になったものは倒した魔物でお金を稼いで生きているんだって
冒険者ギルド、商業ギルド、闇ギルド、魔術師ギルドがある。
ユーナリア王国の王族には王族特有の力が継承される、原初の神11柱の一柱託宣と公明の神アポロの弓矢とハープが次代の王としての資格を持つなのだとか王族以外その弓矢とハープがどんなものなのか知らない。
この話をジュン先生の歴史学で学んで流石に
乙女ゲームの枠超えてるやろとツッコミたくなった。
今日はこのくらいにしてまた今度書こうと思う。
最後にお姉ちゃんっていう人の名前は書いて起きたいいつ忘れるか分からないから
名前は 雪華 誰よりもかっこよくて可愛くて憧れの人
この世界でも絶対お姉ちゃんの事探すから
ノートを閉じ、引き出しの一番奥に隠した。
ちょうど朝食の時間になった。ガスが呼びに来て家族そろって食べる予定だ
私が転生してから変わったことが多い、一つ弟との関係二つ家族との距離感と責任三つ使用人との関係改善たった一年しかまだ立ってない家族との距離感が変わったとしてもまだ使用人との関係は歪だと思う。
私が目覚めた時声をかけてくれた怪我をしていた侍女の名前はラリサという。怪我を治癒魔法で癒し、今までの事を少しづつ聞いていた裏で弟を支えてくれていたりとか弟のことを何かと気にかけてくれていたらしい。
「シャルランあと二か月後 卯月の8日入学試験があるけれど準備は進んでるかい?」
口に運ぼうとした野菜を戻し、フォークを置きグランお父様の方に向いて真剣に伝える。
「あの、、、グランお父様私シックザール学園に行きたくないんです」
「それまたどうしてだい?エ シャルランは勉強も運動もこの一年間、頑張っていたじゃないか何か嫌なことでもあったのかい?」
「いえ何も嫌なことなんてないのですがただ、、、、、」
学園に言ったら乙女ゲームが始まるかもしれないんですなんて言えない。
死亡ルート回避するために男性の戸籍作って男装して今現在割と成長してるし胸はぺったんだけどそれでも学園に行くことが不安でしょうがない。
もしかしたらお姉ちゃんに会うまでに死ぬかもしれない、、、それは絶対に嫌だ。
攻略対象者何人いるのか知らないし、、、ヒロインの容姿すらわからん
「公爵家の跡継ぎはルイでいいと思うんです」
カシャんと食器が落ちる音がした。
「ななに言ってるのね 兄様!!僕そんな技量ないですよ!!」
この上なく焦っている弟
「僕が跡継ぎになるってことは姉様 お嫁さんに行くってことですか!?」
「そうなるね 嫁ぎ先は60歳超えてなきゃどこでも私は大丈夫です!!!!!」
グランお父様に張り切って宣言する。
嫁ぎに行く途中に行方不明になるか、逃亡するのも一つの手段だ。
お姉ちゃん探すためには手段なんて選んでいられない。
バンと机がものすごく大きな音を鳴らした。音の発生源はグランお父様だった。
「婚礼適齢年齢は最低15歳なんだよ!!!君はまだ子供で僕らの天使なの!!婚約者探す前に学校行って遊んで恋愛でもしてきなさい!!!!!」
涙目になって訴えてくるグランお父様。
「、、、15歳」弟が何か決心したかのようにささやく。
「ででも学園には行きたくないんです、、、」
「エリーシア」
「リーシャお母様、、、」
「二年ごとに飛び級試験があるのよそれに合格し優秀賞を取れば学園の単位を先取りして後は遊ぶことができるわよ」
「飛び級試験、、、、」
「入学時には飛び級試験ないのですか?」
「ないわね最低でも二年は在学しなければならないのよ」
ということはだ最低二年在学してそのあと飛び級して瞬殺卒業すればいいのでは?
ヒロインがいつどこで出会うか分からないし、わからない怖いものは最初っから避けていれば問題ないか
通学は家から登校しよう。その方がいい気がする。
よし!なんかグランお父様もリーシャお母様もルイも学園行ってほしいみたいだから行くか!!
「わかりました通学時は家から通いますね それと飛び級して卒業する時は成人になるまで本当に遊んでもいいのですか?」
「えぇちゃんと怪我無く帰ってくるならね」
「でも社交界には一年に一回顔を出すこと、16歳までに婚約者を自分で探すこと。この際性別は問わないわ養子を取れば問題ないわそれかお母様がもう一人頑張るわ」
飲んでいた紅茶をお母様以外が噴出した。
「そっそうですかそれは期待してますね!!!」
朝からその話は刺激が強いですお母様、、、、
でもまあ溺愛しすぎなのか甘ちゃんであるこれなら何ら心配はないかな?
飛び級したら冒険者になって旅しよう
もしかしたら日本に近い国があるかもしれないし。
お姉ちゃんも探しやすいし。
「僕も!!僕も飛び級してもいいですか??」
「いいわよ我が家からこんなにも優秀な人が出るなんてと自慢させて頂戴」
「制服はもう用意してあるからねシャルラン、ルイ」
「ありがとうございます」
「ありがとうごさいます!」
「あそうそう王家から二人とも婚約の打診が来たが断っておいた。勝手なことをして済まない
シャルラン、ルイは婚約したかったかい?」
「え?いえ私は大丈夫ですがルイにもですか?」
「あぁルイの女装がたくさんの紳士に刺さったみたいだ」
「いえ!!!僕も何も気にしてないです!!断って下さりありがとうございますお父様!!」
すまない弟よ私のせいだね。
昼食が終わると私はハードモードスケジュールをこなしていく
この体の持ち主だったエリーシア・ガーデンは性能がかなり良かったのか勉学、武術、魔法なんでも吸収していく記憶能力もいいから正直楽しい。新しい自分に進化していく感覚が快感で
それにしてももうすぐ入学試験か
どこからヒロイン(乙女主人公)のストーリーって始まるんだろう
「シャルラン様何か考え事ですか??集中力が途切れてますよ」
「すいませんジュン先生もうすぐシックザール学園に入学かと考えると緊張してしまって」
止まっていた手元を再開させる。
「大丈夫ですよ もう卒業試験範囲まで終わているので安心して学園で遊んできてください
まさかここまで教えがいがあるとは思わず詰めに詰め込んでしまいました。 どうです?卒業後私と一緒に塔に行きませんか??」
「とう?って魔塔の事ですか?」
ジュン先生は胡散臭い美人な顔で笑った。
それは肯定ってことだろうか?、でも魔塔に誘われるってなんだ?魔力ないんじゃなかったのか?
いやでも面倒なことになりたくないしたくない。
私はこの家を出て、冒険者としてお姉ちゃんを探すんだ。
「いえ遠慮しておきます。私冒険者になりたいので!」
「、、、そうですか」
ジュン先生が目を細め何かを考えて始めたが数分後授業が再開された。
弟ルイを跡継ぎにすれば安全が約束される。
護衛が常について婚約者さえできれば公爵家に縛り付けられる
これは私のエゴで公爵という地位の押し付けだ。でも、もうあんなこと起こさせたくない
授業を終えた後は鍛錬。
騎士団の訓練場にきて私は師匠と手合わせすることに
「師匠私は学園を飛び級できるほどの実力ってありますか?」
今日も師匠の後ろに立ち首元に訓練用の木刀を押し当てながら聞いく。手加減しないように油断なんてしないとおもいながらさらに後ろ手にした師匠の手に力を加えていく。
「いだだだだ降参!!降参だ!!」
師匠から降参をいただいたので手を放す。
「わし 弟子に虐められとう シクシク」
訓練中の騎士に話しかける師匠。ほかの人に絡まないでください
「でどうなんですか?私飛び級卒業できますか?」
「余裕だわ余裕 儂が教えたんだぞ?予想以上にバケモンになったけどな!!」
にかっと効果音が付きそうないい笑顔で言った師匠。
バケモンとは何ぞやと思いながら腹立ったのでおもいっきりお尻を蹴ってやった
師匠にそれとなくジュン先生の授業で聞いた冒険者ギルドの事を尋ねてみたら
師匠ことハルベルト・フィルタと共に冒険者ギルドに登録しに行くことになった。
冒険者ギルドに行く道中誘拐犯男3人を半殺しにしたことを説教され
拳骨をいただきました。
ものすっごく痛かったたんこぶで来たと思ったね




