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10歳の誕生日〜念には念を!

初登場

セレスト・ガートン(8歳)

侯爵家の庶子である。青い髪色で瞳は緑。眼鏡ボブショタで容姿が整っている可愛い系。


ユーナリア王国

第一王子

ウィリアム・リオ・ユーナリア(12歳)

第二王子

ベルナルド・リオ・ユーナリア(10歳)

今日は私エリーシア・ガーデンの10歳の誕生日だ、あれから1ヶ月がたち誕生日パーティが始まった。


誕生日パーティーなんてものはイベントが起こるのが必然で私は注意深く準備を進めていた。安定してないけど習ったばかりの魔法で髪の毛の色を変え男装して出る事に決め、参加者の名簿を確認すると、お父様が何処からかき集めたのか私と同年代の少年少女(お友達)を呼んでいた。中には王族や、高貴族の公爵家、侯爵系の方々の参列が予定されている、これは乙女ゲームの攻略対象者と出会う又の名を一目惚れ婚約ルートイベントが始まる嫌な予感がしたので弟を女装させ一緒にパーティに出ることにした。

クラスの女の子達の乙女ゲーム(エンアイ)に聞き耳を立てていた姉と同じゲームをやってたから気になっちゃって!

なんか一目惚れして婚約?したらしい誰がとは知らないけど



来ている人たちは弟の方をエリーシアと勘違いしたのか次々と挨拶を交わしていく私はと言うと髪毛の色をお母様に近くした薄い茶色い色で瞳はそのまま金色にした。とりあえず血の繋がりがありますよ的な意味で、壁の花に徹している。

弟を遠目で確認するが、黒髪美少女に群がってる虫にしか見えない目が腐ったのだろうか?

弟に女装させたら予想だにせず美少女っぷりを発揮した肉付きも以前、地下牢にいた頃より良くなりはしたけど運動があまり得意じゃないからまだまだ細身だし、声変わりもまだだから

女の子と見違えちゃうくらいに弟が可愛いが、


弟を餌にして会場を出る。

私はあまり騒がしい祭りごと見たいなパーティーは好きじゃないでも、お父様の気遣いを断ることは私にはできないし、、、

誕生日パーティーお父様すごく楽しみにしてたから

悶々と答えのない言い訳を考え庭園を散歩していると

青色の髪の毛で、メガネをしたボブショタが見知らぬ少年達にいじめられているところに遭遇した。


割とガチめに殴られており後ろには池があったので「てめぇら何してんだ!!」と叫んだ直後虐められていたショタが少年達に押され池に落ちた

彼は泳げないのか溺れかけていたのでなりふり構わず池に飛び込み引き上げる。ゲホゲホと飲んだ水を吐いているショタの背中を治癒魔法をかけながらさする殴られていた傷が徐々に治り周囲を確認すると彼を池に落とした少年達は立ち去っていためちゃくちゃ腹立つ

ごめんくらい言えないのか?


「大丈夫か?」

「、、、はい、あの助けて下さりありがとうございました、えっと、、、、?」

彼がお礼を言いながらこちらを向き硬直する。

あぁ〜名前聞かれたのかな?

「あぁ〜シャルラン・ガーデン ガーデン公爵家の長男だよろしくね!」


笑顔で手を差し出すとボブショタが顔を真っ赤にして手を取ってくれた。私の名前を聞いた彼はだんだんと顔を青くし始める

「ぼ、、、僕はセレスト・ガートンです。 ガートン侯爵家の、、、、、その、、庶子なんです」

言い終わった後こちらの顔の様子を伺ってくる。ガーデンとガートンめちゃにとるな

なるほどね彼もそうなんだと先程の貴族たち?の態度が分かった

「さっきのあれらは?」

「、、、、、兄様とそのお、お友達です」

「なるほどねぇ」

さえない顔していたあの少年たちはこのかわショタの兄とお友達だったのか。

「まっ!とりあえずさ着替えよっか濡れたまんまじゃ風邪ひくかもしれないしさ」

「いっいえ僕はこのままでも!だだいじょぶです天使様!!」

ん?てんし?なんの事だ?

「ん?今なんて言った?」

「あっいえ何もでもほんとに僕にはもったいないので大丈夫です!!!」


拒否するセレストの腕を掴み捕まえ引っ張って休憩室に連れていった。途中でメイドに着替えを頼んだけど何故かこっちを見て顔を赤くするなんでだ?

休憩室でセレストが着替えてる中後で迎えに行くと言って自室に戻り誕生日限定のびちょびちょに濡れた白い礼服衣装を脱ぎいつもの紺色がベースでと金の刺繍の入った割と好きな王子様系?の服に着替えた。


迎えに行くと物凄く驚かれ目を白黒させていた会場に戻り、セレストと料理を楽しんでいると妙に視線を感じる。

が気にしない気にしないただ私は料理を楽しんでるだけ

誕生日会というけど出ている料理がどれも豪華でどれも美味しい。


「兄様!!」

とルイが涙目になりながら大声でこちらに駆け寄ってきた

私の胸元に顔を擦り付け文句をたれ始める

止めなさいせっかくの可愛い顔が崩れちゃう

「僕にこんなカッコさせておいて1人いや、、、そうそう人たらしですね、自分だけ楽しむなんて」

「るっルイ いっいやーご飯が美味しそうでいデデデで」


行ってる最中に涙目になった顔で私のほっぺを両手で引っ張りあげた。

「兄様僕頑張ったのでご褒美下さい!!」

「ご褒美??何が欲しいの?」

「来週から豊穣祭って言われる祭りがあるらしいんです!!それに!!兄様と是非行きたいです!!」

「いいよ」

「やったぁー!!!」

と貴族らしからぬ大はしゃぎの弟の頭を撫でる貴族マナーも教えてくれているジュン先生にこれは怒られるかもなと思っていると

「ご兄妹中がいいんですね、、、、」

羨ましそうにセレストがみてくるので頭をルイと同じように撫でてやる。青髪ボブショタの頭から湯気がではじめた

「ルイご挨拶を」

「ガーデン公爵家の次男 ルイ・ガーデンと申します」

「僕はガートン公爵家の、、、セレスト・ガートンと申します、、、その」

といいずらそうにしているセレストに一つ聞いてみた

「その続きは誰かに強要されて言ってるのか?」するとセレストが小さな声で「、、、兄様に自らが穢れた存在なのだとご挨拶するときは提示しなきゃいけないって、、、ご教示してくださいました」と発言した


セレストの発言に内心ぶち切れ殺気と魔力が漏れ出し始める。あの野郎今度会ったらただじゃおかねぇと思っているとセレストが私を怒らせたのかと焦っている。

ルイが私の裾を引っ張って気づかせてくれなかったら殺気と魔力がもっと膨れ上がっていたことだろう

「シャルラン兄様は別にセレスト様に怒ってるわけじゃありませんよ ね?」

ルイが笑顔で可愛くこっちを向いた

「あぁ」と答えるとセレストがルイのことをキラキラした目で見ていたので

「ルイは弟ですよ」と耳打ちするとルイを三度見してた

「シャルラン兄様の人たらしめ」

と弟がほざくので顎を鷲頭掴みしてどこでそんな言葉を覚えた?「ん?」と聞き返したらみるみるルイが顔を真っ赤にし始めルイの頭からも可視化された湯気が出た。真っ赤って伝染するのか?てかどうやって真っ赤にしてんだ?と不思議に思った。


弟とセレストと話しているとお父様とお母様がこちらに貴族たちを押しのけ寄ってきてお父様とお母様は私の姿を見て大はしゃぎだった。そのはしゃぎ方は先ほどのルイと酷似しておる、なるほどお母さまのがうつったのか

パーティーが始まる前はそんなんじゃなかったのにと思いなんでそんなにはしゃいでいるのかと聞くとえ?この子ほんとに分かってないの?みたいな感じで


「エ、、シャルランあなたメガネはどうした?」

エリーシアと言いそうになってたお母様を一瞬睨み言い直したお母様の言葉で、いやメガネしてるとやだな~と顔を触って確かめるとそこにあるはずのものが無かった。

あれ?あれれ?

ジュン先生がくれた優れものアイテム認識阻害メガネが、そして髪の毛もお母様に指摘される。

戻っていると、、、、、


まだ魔力が安定してないから2個同時に使うことが出来ない。ということはだ、セレストを助けた池にメガネを落としなおかつ治癒魔法をかけたから髪の毛の色を変えた魔法が解けたという、、、、、

あまりにも気にしてなさ過ぎた、、、、メガネ、、、、せっかく念には念をしてたのに

弟女装させて身代わり作って髪の毛色変えて地味目にしてたのに、、、、、シッ失敗した、、、


と思っていたが無駄に容姿が良い王子たちとの挨拶は難なく終わったし、何よりもセレストという友達?ができた



その日、エリーシアの誕生日会のはずなのに天使みたいな容姿の少年がでたと話題になった。

なお、王族の方第一王子ウィリアム・リオ・ユーナリアと第二王子ベルナルド・リオ・ユーナリアはエリーシアの兄かと誤解した模様。


ガーデン公爵がエリーシアに男性用の戸籍を用意した際、エリーシアとは双子という扱いにシャルランという名前も作ったとされる。誕生会ではエリーシアが来るものだと思っていた彼らは当日病弱で急遽これなくなったと聞かされていたがエリーシアの容姿を誰も知らないためまだ紹介していなかったルイに白羽の矢が立った。

王族の方や他の高位貴族の方々はガーデン夫妻のエリーシア溺愛がすごかったため家系の色を継承しているとは聞いたが姿見を見せてもらうことはなかった。


ガーデン夫婦によると光に照らされた白くなびく綺麗な髪の毛はまるで天使の羽と見紛うように金色の瞳は蜂蜜のごとく蕩けこぼれて落ちてしまいそうなほど美しいらしい彼らは外でも天使と呼んでいる。


シャルランがセレストにルイと発言したことにより彼女ルイがエリーシアではなかったことにルイに群がっていた貴族が気づきルイに男性から婚約の話がめちゃくちゃ来たのはまた別の話。

失敗はしたが成功したともいえる。と思う弟可愛いお姉ちゃんと同じくらい、、、

10歳のイベントを乗り越えたエリーシアことシャルランであった。



※そして作者も大きな失敗しました

エリーシア・グランではなくエリーシア・ガーデンでした

グラン公爵じゃなくガーデン公爵でした

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