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勉強が始まった

初登場

ジュンベン・バル(年齢不詳)

赤髪長髪の絶世の美人、瞳の色赤、性別は男で魔法、魔力研究バカ三度の飯より研究好き

紺と金色の刺繡が入ったローブをまとっている。

「エリーシアお嬢様のすべての座学、魔法、貴族のマナーを担当させていただきます。ジュンベン・バルと申しますどうぞジュンとお呼びください。」

太陽の色に近い赤い色の髪の持ち主で長髪長身の絶世の美人が言った。


今日は鍛錬が午前中に終わりお父様に呼び出された。

勉強の再開はどうする?と優しく聞かれたのでお願いした。お父様に貴族マナーについて淑女として覚えるべきか、紳士として覚えるべきか聞いたらどちらでも好きなようにしていいと答えが返ってきた。それと、女性用の戸籍を残したまま男性の戸籍も用意してくれるそう。

良いのかと聞くとどちらでも好きに変えられるようにって言ってくれたエリーシアのお父様に罪悪感が募る本当にエリーシアは両親に愛されてるね

普通生物学上性別女の娘が突然男の子になりたいって言ったら頭がいかれたか?と否定されると思ってた


「、、、、私はシャルラン・ガーデンです。よろしくお願いします、私ことはシャルランとお呼びください」


そう言うとジュン先生は顎に手を置き何かを考える顔をしていたが何かを理解したのか私のほうに顔を戻し私をエリーシアではなくシャルランと呼ぶようになった。


その日は学力テストを受け採点してもらうだけで授業が終わった、結果は散々なものでていうか某アニメの黄色服を着たメガネ少年並の頭の悪さに自分でもさながら驚いた。

前世では一桁の点数を取ることがあってもさすがに0点は取ったことない。


元エリーシアがどんなものなのか知らないけど、現エリーシアは文字しか書けない。

この体に染みついてるのか文字だけはかけた。

私は勉強に今日から向き合うことになるのだが、文字しか書けないので全然わからない。

魔法学や、歴史、経済、政治何が何だかで頭がパンクしそういや、実際した

紳士のマナーに着いても後日習うことになった。勉強という時間がふえ一気に自由時間が無くなる。

音楽や、芸術に触れることにも多くなり生前やったことないものばかりで苦戦する一方で、領地の事も視野に入り覚えることがたくさんだ。

もう辞めたいこんなことやったってどうせ意味無いよと弱気になることもただあった。でも私の心の支えはいつも頑張ってるお姉ちゃんの姿でこんなことで弱気になるなと叱咤激励し自分を奮い立たせる

とりあえずでいい今自分に出来ることを着実に積み上げていこうと言い聞かせ今日も机と格闘。


お姉ちゃんを探すには少しでも有力な情報を頭に入れること!!と意気込む。


一方弟のルイも私と一緒に勉強するようになったがなんと私より頭が良かった。出されるテストはいつも100点満点でこれは負けてられない!!と思い睡眠時間を削ったり鍛錬中並列思考を心掛けるようになった。

鍛錬が終わっては机に齧り付く事が日課になり先生がいない時は執事や侍女などに教えをこい、徐々に成績を上げていくが、それがなぜか楽しく感じるようになり勉強に夢中になっている自分がいた。

勉強を再開?やり始めてから半年がたった。


ゲームやアニメ、漫画など娯楽がない世界でハマるものといえば本や勉強になるのが必然でこの前は歴史を学び自分が生まれた公爵家についても乗っていたことと古くからあることに感動した。

うちの家系は白髪か、碧眼かどちらかが子供に継承する。

唯一無二の色らしいそして驚きもののき、500年前に魔王を倒した勇者の末裔であることも書かれていた。


勇者がどんなものだったのか説明されたがよう分からなかった。だって私が知ってるのはここが乙女ゲームの世界であり私が悪役で死ぬこと、それを回避すべく今必死に足掻いているのが現実で、勇者?なんそれ?魔王?えっ存在すんの?というメインストーリーを知らない私には驚きの連続だった乙女ゲームって結構内容盛りだくさんなんだな、冒険者ギルドとかRPGでしか聞かない名前があったりドラゴンや魔物、魔石があったりと生前やっとけばよかったと今更過ぎる後悔をしたシューティングゲーム要素もあるって言ってたから戦争とか裏切りとかあるのかな?


そうこう考えているとジュン先生が私の頭とルイの瞳を指で指し

「その白髪、金瞳は勇者シャルル・ガーデンの末裔の証で彼は武と魔法に関しては天賦の才を持っていたそうですよ。」

「白髪or碧眼はガーデン公爵家にしかおらず外に出れば誘拐され闇市で高額に売買される程の知名度なので外に出る時は必ず認識阻害メガネと魔法で髪の毛の色を隠してくださいね」

と圧をかけて言ってきた。そこで私ははっと気づく

ん?有名?ってことはこの髪の毛魔法で隠しちゃえばもはやエリーシアという存在を完全に隠せるのでは!?

今までお父様が言ってた家系の色の話を頭の片隅にしか入れてなかったけどここで納得。騎士団で鍛錬した時、やたらと団員たちの視線が気になってた。視線がどれも髪の毛に集中してたからその理由が分かった気がする。


次鍛錬しに行く時は変装しよう、もしかしたら遅いかもしれないけど今からでも何年か同じでいれば記憶が上書きされるはず私が使える魔法はどれも初級で元から備え付けのもあれば治癒魔法みたいに転生してからの付属?みたいな感じで使えるものもある。先生が言う髪の毛の色を変える魔法が初級であればいいんだけど


「ジュン先生髪の毛の色を変える魔法って初級ですか?今の私でも使える魔法ですかね?」

「髪の毛の色を変える魔法は初級です。今のあなたでも十分使えますよ」

「え!シャルラン兄様髪の毛の色変えちゃうの!!!?」

「ほらジュン先生も言ってただろう?この敷地を出れば誘拐されて売られる可能性があるって」

「で、でもそんなにきれいな兄様の色なのに、、、、」

しょぼくれ始めるルイの頭に手を伸ばし撫でながら優しく言い聞かせる

「じゃぁルイの前だけ元の色に戻すよ、それじゃダメかな?」

「、、、、それならいいよ」

ルイは顔を真っ赤にさせながら頷いた。


私は先生のほうに向きなおし、髪の毛の色を変える魔法を聞いた。

「、、、、その前にシャルラン様とルイ様の魔力量を測ってみましょう。ガーデン公爵家ご子息二人の魔力量私個人が気になります はぁはぁ」


魔法の話になるとおかしくなるジュン先生にドン引きしながら彼が懐から出した水晶に目が行く

「この水晶は私が開発した魔力測定器です 通常学園に入学してから測るのですが私の好奇心を優先して今日測りましょう!!」


高らかに声を上げるジュン先生の発言にちょっと待ったをかける

「ががっがっが学園て何歳からが対象なんですか?」

「10歳からですね 僕と兄様は一歳違いなので一年違いで入学することになります!!!しかも兄様は一か月後10歳の誕生日を迎えあと2ヶ月後には入学式!!です!!楽しみだなぁ」

「兄様って運動とか魔法系の学問はすぐできるの凄いですよね僕はそこに関してはからっきしなのにしかも半年で入学レベルまで学力引き上げてやればできる子というやつですね!」


と眼をキラキラさせ意気揚々と宣言しあれ?筋肉バカと思われてる?と思ったが弟の言葉に衝撃を受けた。

来月誕生日、、?もうすぐ10歳、、、、?あと2ヶ月!?学園に入学!!!??

転生してからというもの自分の年に無頓着だったがまさか9歳だったとは、、、、、

シャルランことエリーシアは今自分の年齢を知ることになった。


何か月も何時間も勉強、鍛錬ずくし娯楽がないこの世界でどう生きるか、、、

乙女ゲームだよね?RPG要素あったなんて知らないぞ!!!?

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