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第18話 エピローグ

 表彰式は意外と楽しめた。


 単に表彰されて終わりかと思っていたのだが、その後に運営からのインタビューがあったり、イベントの祝賀会があったりと、結局二時間近くに渡って行われた。


 正直、最初のうちは何度も帰りたいと思っていた。しかし隣にリネットがいてくれたおかげか、そんな考えも薄らいでいき。しばらくした頃には楽しめるようになっていた。


 マリ姉、ユリ、ルリのハーピィ三姉妹――なんとリアルでも三姉妹らしい――の天然漫才を見て笑ったり。最後に戦ったフリッツやガルスたちと情報交換をしたり。


 特に意外だったのが、リネットと戦っていたスライムメイジ。彼女はどうやらβテスト時にアリアと会っていたらしい。

 かつてモンスターに襲われて死にかけていたところをスライムメイジに助けてもらい、お礼も告げられぬまま颯爽と去っていった。その姿に感動してスライムメイジを目指したのだと、それは非常に熱く語っていた。


 アリアにはとても心当たりがある。というより日時や場所、種族などから考えて、十中八九そのスライムメイジはアリアだろう。彼女の熱のこもった話の前で名乗り出す勇気はなかったが。


 最後には知り合った皆とフレンド交換を行い、たった一日にしてフレンドリストが大量に埋まったのだった。



 その日の夜、アリアは夢を見た。


 ハーピィ三姉妹やフリッツたち、他にも知り合った皆。全員で始まりの島のボスに挑む夢を。


 その傍らにはリネットがいた。笑顔でアリアの手を引き、皆の中へ連れて行ってくれる、頼れる幽霊の少女。SotMでできた、大切な友人の夢を。



 翌日。そんな話を本人にしてみると、なぜか驚いたような顔を浮かべられた。


「凄い凄い! それ予知夢ってやつだよ!」

「……どういうことですか?」


 興奮しているためか、いつも以上に要領を得ないリネットの話をまとめると。どうやら表彰式でフレンドになったメンバー全員、それに掲示板で参加を募ってレイドを組み、始まりの島のボスに挑もうという話が来ていたらしい。


 自分にはそんな連絡は来ていないのだが。と一瞬アリアの心に闇が過ったが、どうやらついさっき連絡が来たばかりだそうだ。アリアはログアウト中だったためリネットに伝言を頼んだらしい。ひと安心である。


 それはさておき、なるほどリネットが興奮しているのも頷ける。今リネットに語った話そのものではないか。まさに正夢というやつである。


「ってことで! アリアちゃん、行こっ!」

「――ええ」


 差し出されたリネットの手を、夢と同じように握り返す。


 さて、リネットと一緒に見に行くとしよう。あの夢の続きを――。

この度は「白骨娘は幽霊少女の夢を見るか」を最後までご愛読いただき、ありがとうございました。


アリアとリネットのゲームはまだまだ始まったばかりですが、本作はここで幕を下ろさせていただきます。

本当はどんどん続きを書きたい気持ちもありますし、実際ネットゲームのお話なのでアップデートが続く限り世界は広がっていくかと思います。

ですが同時に別作品も書きたい気持ちもあり。とはいえ、なにぶん同時並行で作品を書き上げるほどの頭は持っておらず……。この度は中編小説として書き上げ投稿させていただきました。


あ、あと余談ですが、下の応援を押していただけると喜びます。見えませんがきっと小躍りしています。


改めて、最後までご愛読いただきまして、本当にありがとうございました!

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