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まともに書きたい

作者: 埋樋輝

息を吸って、吐く。

ふとした拍子に自分が息を吸って吐いているのを認識するときがある。本当に突然に。その気付きはすぐさま五感から入る数多の情報群に掻き消されて、ひっそりと失ってしまう。普段だったらそこでおしまい。終わり。連続性のない真実だ。でもたまたま、今回はここまでの思考を刹那に巡らせて。その思考が、情報が、消えてしまうのを憂いた。普段より長くそのことについて考えた。そして息を吸い、吐くことを意識した。でも、この想いもいつかは影も残さず消えるのだろう。


例えばこの思考を書き起こせば、それは真実の形を変えて、新たな形になって脳に刻まれるのだろう。深層意識にまで入り込んで溶け込んでいって。原型をとどめているかどうかすら怪しいだろう。

それでもそれを読み起こせば、きっとまた最初と同じ思いが頭の中を駆け巡るのだろう。


ぐるぐると、同じ思いが、想いが、廻るのだろう。



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