日曜日。
[雨降る日曜]
「あ〜あ、雨ってやだねぇ……」
私は小さくつぶやいた。
灰色の空、やだ。
ざーって音もやだ。
誰かさんが隣でゲームばっかやってんのがもっとやだ!!
「…という訳で、どっか連れてって♪」
私は隣でゲームに夢中になってる彼に笑みを向ける。
「やだ。めんどいし。」
一言で会話終了。
「……言わせて貰うけどさぁ、あんたがやっとるその訳わからんシュミレーションゲームの方がめんどいやん…………。」
冷たい視線を彼に捧げる。
「うるせー、ガンダムを馬鹿にすんな。」
むかっ………!
私は、プレステの電源を強制終了させた。
「うわっ!お前!何やってんだよっ!せっかく強い部隊作ったのに!」
「なぁにが強い部隊だ!たまの日曜だって言うのに!人の事放置して一人ゲーム三昧して楽しみやがって!!」
私は怒りを彼にぶちまける。
「たまの休みくらい好きな事させてくれたっていいだろ!」
彼の反論。
「……じゃあ帰れ。そしてじぶん家でやれ、あほ。」
「そりゃ無理だね。だって俺ん家プレステ故障してるし。」
・・・・・・・
「…………ねぇ、ガンダムと私、どっちが好き?」
「…ん〜〜〜……………………………………。」
とりあえず、彼のゲームを真っ二つに割って家から追い出してやった…………。
[続、雨降る日曜]
「はぁ……つまらん。」
私は小さなテーブルに頬杖をつき、つぶやいた。
「…………。」
彼は夢中になって1stガンダムのDVDを見ている。
「ねえ…、」
「話しかけないで。物語に集中できん。」
「…………………。」
私はため息をひとつついて、
「…別れようか…」
とつぶやいた。
「うおーっ!オルテガハンマーっ!!」
・・・・・・・・
とりあえず、テーブルの横に置いてあったジャンプを投げつけといた。
[やっと晴れた日曜日]
「いい加減どっか連れてっ…」
「釣りにいこう♪」
ん、珍しくお出かけモード。
「釣り道具、取りに行ってる間に私お弁当つくるよ♪♪」
久しぶりにうきうき。
「は?釣り道具なんていらんよ。」
「????」
どーゆこと??
「携帯があれば気軽に釣りが楽しめま……」
「釣りゲーかよっ!!」
私は彼の携帯をアパートの窓からポイッとした。
もちろん、彼もポイッと追い出した………。
もうこんな男とはさよならします(ため息)




