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子供だけの1週間が始まるぅ!!

 引っ越しから3日経過した


 つい最近まで他人だった俺達

 やっぱり慣れるまで時間がかかりそうで……

 ギクシャクした生活が続いていた


 3人例外が居るがな!!


 親父と瞳さ……義母さんは大人だからかすっかり慣れてる

 義母さんなんか、俺や子供達の関係を何とかしようと気遣ってくれてる


 そしてもう1人の例外は……


「純に~い♪ 遊ぼ!」

「がはっ!!」


 蓮香さんである

 なんか凄い絡んでくる

 今なんか後ろから抱きついてきた

 首が絞まる!!


「れ、蓮香さん? 異性に、てか他人にこうやって接触するのはやめた方が良いのでは?」

「え~? なんで? ていうか呼び捨てで良いんだよ? 私妹だよ?」

「なんで、じゃなくて、妹とか、関係、なく、もう、子供じゃ、首、やば……」


「蓮香ちゃん! 純君が苦しんでるから離してあげて」


 霧夏さんのお蔭で死なずに済んだ


「はーい!」

「げほっ! こほっ!」


 彼女、陸上じゃなくてプロレスやってんじゃないの?

 それくらい見事な首絞めだった


 こんな風に蓮香さんは物凄く絡んでくる……物理的にも


 てか、部屋着もなんか露出が多い

 上は半袖……これはまあ普通か

 下が短パン……ってレベルじゃない……なにあれ? 足の根本から丸出しだ


「これ? ホットパンツだけど?」


 聞いたら普通に答えられた

 露出が多くない? って聞いたら


「これくらい普通だよ?」


 普通……なのか?

 そうなのか?



 ま、まぁ、俺も子供の頃は短パン小僧だったし

 そ、そんな感じなんだよな?


「蓮香、昔からお兄ちゃんが欲しいって言ってたものね」


 ひと……義母さんが微笑ましいものを見るように言う


「そうですか……」


 まぁ、馴染もうと努力してるって考えたら……

 うん、でも……


「やっぱり抱きつくのは違うのでは?」

「……」


 眼をそらされた



 ・・・・・・・・


 それから更に3日後、親父とひ……義母さんが新婚旅行に出掛ける


 期間は1週間……

 その間、子供達だけで過ごす事になる

 子供だけか……大丈夫か?

 まだ慣れてないんだよな……いやいや、弱気になるな俺!!



「そんな訳で、役割を決めたいと思います!」


 親父と義母さんを見送った俺達はリビングで話し合う


 主に家事の事だ


「俺は家事全般出来るけど、皆はどう?」


 俺が聞くと


「私も全部出来ます」


 霧夏さんが答える


「…………」

「…………」


 楓さんと蓮香さんは黙っている


「もしもーし、聞いてる?」


「……そ、掃除……出来る」


 楓さんが答える


「……てへ!」

「蓮香さんは何も出来ないっと」

「あぅぅ……」


 主に俺と霧夏さんでやることになりそうだ


 そんな訳で、2人で話し合う


 そして決まったのは

 料理を俺と霧夏さんで交代しながら

 皿洗い等も交代しながら

 そして、トイレ掃除は霧夏さん

 風呂掃除は俺

 リビング等の掃除は楓さん

 洗濯は霧夏さんと楓さん……下着とかの話で男の俺は除外だった

 ゴミ出しと買い出しを蓮香さんがやることになった


 そんな訳で、役割が決まって、本格的に子供だけの生活が始まった



 ・・・・・・・・


「それで、そんな不安そうな顔だったの?」

「まあね」


 高校の教室

 俺は幼なじみである山野胡桃(やまのくるみ)と話していた

 胡桃……可愛らしい名前だが、男である

 見た目も可愛らしい女性に見えるが、男である


 胡桃は女の子っぽい見た目が原因で、小学生時代に虐められていた

 そんな胡桃を助けたのが、出会いだった


 いじめっこと殴り合ってお互いにボコボコになったなぁ、


「はぁ、写真を見た限り美人ばかりじゃないか、羨ましいねえ」


 そう言うのは神野幸助(じんのこうすけ)、小学生時代に胡桃を虐めてた奴だ

 俺と殴り合ったり、色々あったりして、胡桃と仲直りして、今は良い友人である


「いきなりハーレムとか、処刑じゃ!! 処刑じゃ!!」


 こう騒ぐのは村桑心理(むらくわしんり)、中学からの付き合いだ

 オタク趣味で、そっち方面の知識は凄まじい


「そんな良いもんじゃないぞ? 恋愛して結婚した夫婦とかじゃなくて、いきなり他人と同居だぞ? 色々と気を遣うし、遠慮しあって疲れる……」


 俺、馴染めるだろうか……


「純なら大丈夫だよ」

「胡桃?」

「だって、僕とも仲良くなってくれたし、あの時嬉しかったんだよ?」


 胡桃が微笑む


「そうだな、お前、良くも悪くも全力で来るからな、そんなお前だから、俺もこうして胡桃ともわかりあえたしな」

「幸助……」


「自分みたいな変わり者とも仲良くしてくれましたしな!! 純が居なければ、自分は孤独な中学生活でしたぞ!!」

「心理……いや、お前結構人気あったろ?」


 言動は兎も角、見た目はイケメンだからな……こいつ


「まあ、そう言われたら何とかなる気がしてきた! よし! 頑張るか!!」


 俺が張り切ると……


『単純……』


 3人がそう言ってるのが聞こえた気がした


 ・・・・・・・・・


 帰宅して、風呂掃除をして風呂を沸かす


「さてと……今日は霧夏さんの当番だから……何が出るのか」


 義母さんの料理が美味かったから期待してしまう


「霧夏さんのメニューを見てから、明日のメニューを決めないとな」


 霧夏さんが和食なら、俺は洋食を作るし

 そんな感じで、別ジャンルの料理にしたいんだよなぁ


 キッチンの様子を見に行くと、霧夏さんが手際よく料理を進めていた

 あれなら心配しなくて良さそうだ


「たっだいまー!!」


 蓮香さんが走り込みから帰ってきた

 買い出しして、1度帰宅して、着替えて出ていってから、1時間で帰ってきた


「お帰り、この辺の地理は把握した?」

「うん! 近道も見つけたよ!」


 汗だくの蓮香さんは元気よく答える

 体力がまだ有り余ってる感じだ


「もうすぐお風呂が沸くから、先に入ってきたら?」

「そうするね!!」


 蓮香さんが着替えを取りに階段を上がるのを見送る


「さて、俺はどうするかな……」


 リビングでくつろぐか……部屋で宿題を済ませるか


「……あっ」

「あっ、楓さん……お出掛けですか?」

「……ポスト」


 彼女の手には大きな封筒が入っていた

 通信制の課題か……


「1人で大丈夫? 俺も一緒に行きましょうか?」

「だ、大丈夫!」


 楓さんは吃りながら、降りてきて、直ぐに出ていった


「…………まだ慣れないな」


 なかなか、彼女達への敬語が抜けない

 蓮香さんは多少マシになってきたけど……


 そう思って振り返ったら


「うひゃあ!?」

「っと! 危な!?」


 蓮香さんが落ちてきた、それを階段の真下に居た俺が受け止める


「階段は走らない、踏み外して死んだ事故とかあるんだから」

「はーい!」


 …………

 俺から離れようとした蓮香さんの肩を掴む


「えっ? 純兄?」

「本当にわかったのか? 何かあったら皆が悲しむんだからな?」

「………はい、ごめんなさい」

「わかればよろしい、ほら、風呂入っといで」

「うん!」


 蓮香さんは風呂場に歩いて行った


「……宿題するか」


 俺は部屋に戻る


 ・・・・・・・


「……あぅ」


 蓮香は脱衣場に入って、顔を押さえて屈む


「純兄、本気で心配してた……」


 そう言って、蓮香は洗面台の鏡を見る


「……顔、真っ赤だ」


 恥ずかしさと心配された嬉しさとで混乱してる蓮香だった



 ・・・・・・・・・・・


 食事を終えて、俺は後片付けをする


「霧夏さん、料理美味かったな」


 ご飯と味噌汁、ホンレンソウのおひたしに、焼き鮭

 そしてトロトロの卵焼き……あれは凄く美味かった

 しかも、味噌汁に使った大根の葉を刻んで、ふりかけを作ってるのも良かった

 無駄なく食材を使っていた


「俺も見習わないとな……明日は何を作るか……」


 カレーとかシチューとか? いや、ここは更に凝ったものを作りたい


 そんな風に考えていたら


「純君、ちょっといい?」

「霧夏さん? どうしました?」


 片付けを終えたら、霧夏さんが話しかけてきた


「今日は食材が無かったから作らなかったけど、明日からお弁当を作ろうと思うんだけど……いいかな?」

「? なんで俺に聞くんです? ここはもう霧夏さんの家なんですから、遠慮せず自由にしてて良いんですよ?」

「そう? そう言ってくれるのは嬉しいけど……」

「まあ、直ぐに慣れるのは難しいですからね、俺も敬語が抜けないし……でも、遠慮とかは本当にしないでください、霧夏さんは……その、俺の……えっと、義姉さんなんですから」


 自分で言ってて照れてきた


「……うん! そうだよね! 私、純君のお姉ちゃんだもんね! それじゃあ、明日からお弁当作るね! ……純ちゃんの分も!」


 そう言って霧夏さん……義姉さんは微笑んでキッチンから出ていった


「……純……ちゃん? えっ? てか俺の分も? えっ??」



 こうして、2日目が過ぎていった……









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