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異世界大陸  作者: キィ
第一章 記憶覚醒
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第10話「訪問」

 兄妹そろって、テーブルのある部屋へ出ていくと、ルザーネが、朝の仕事をしていた。


「「おはよー」」


 元気よく挨拶をすると、ルザーネはとても驚いた顔で答えた。


「おはよう、元気ね。ゼクはもう大丈夫なの?あんまり、無理しなくても…」


 どうやら、昨日のことで、相当心配かけたようだ。昨日の様子は、周りから見ても分かったんだろう。それに、倒れたし、仕方ないか。


 だが、今はもう止まっている暇は無いのだ。早く魔術使いたいし、妹に負けっぱなしもカッコよくない。今は少しでも早く魔術を使えるようにしなければ!


「もう大丈夫だよ。昨日は心配かけだけど、今は元気だよ!」


 そう言って胸を張っていると、アメルが付け加えて言った。


「弱虫ニーニーは私が守ったの!」


「まぁ、アメルはお兄ちゃんを助けたの?偉い偉い」


 ルザーネに撫でられて、アメルは嬉しそうだった。だが、余計な一言で、兄の威厳は消え去った。


 アメルを抜くのはまだ早いようだ。くそー。


「さー、ご飯食べるわよ」


「父様は待たなくていいの?」


「お父さんは、朝早くから村の人たちと魔物退治に行ったわよ。夜には帰ってくると思うわ」


「ふーん」


 村では定期的に周辺の危険を無くすため、魔物を討伐しに行くらしい。冒険者を雇う村が多いようだが、この村は強い人が多いらしく、あまり雇うことはないらしい。ご飯を食べた俺達は、これからすることもないので、昨日の森で修行だ。準備も終わって外に出る直前、後ろから止められた。


「今日は一緒に遊ぶの。パパも居ないから遊ぶの!」


「で、でも魔術が...」


「遊ぶの!」



****

 と言うことで、今日は前に聞いたセナちゃんって言う俺の同い年の子とアメルと遊ぶことになった。さて、今はそのセナちゃんの家に来ているんだが、前見た大きな屋敷みたいな家だ。


 ノックをしてすぐに扉が開くと、女の人が立っていた。


「あら、おはよう。今日は早いねアメルちゃん。と、今日はゼクシオ君も来てくれたのね。ちょっと待ってて。セナを読んでくるから」


 そう言って、奥にいてすぐ女の子が来た。


「おはよう!今日も来てくれてありがとう。ゼクも来てくれたの!やったぁ!」


「うん、今日はパパ達居ないから、ニーニー連れてきたの」


「や、やあ、久しぶり」


(実質このセナって子と会うのははじめてだから、態度が分かんない)


「ん?そんな言葉使いだっけ?ま、いっか。それじゃあ今日はお家で遊びましょ」


 そう言って、大きな家に入ることになった。


(なんかこの子鋭いな。それにいきなり初の女の子の家訪問か。こっちにきてから毎日忙しいな)


 家で遊んだ後は、外で遊ぶことになった。


「さ、次は外に行きましょ!」


「はーい」「...うん」

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